『新しい地政学』の副題案でもあった「中庸の国際秩序/協調を求めて」という表現は、「新しい地政学」の時代に日本が果たすべき役割への期待を込めたものと思われる。日本は、アジアと欧米、そして途上国と先進国の架け橋でもあり、かつ独自の寛容性をもつ。日本の地政学的戦略は、そうした日本の強みを活かして、リベラルな国際秩序維持に資するべきである。
北岡先生は、大局的な考え方を常に提示くださり、細谷先生は、原稿の草案において丁寧にご指導下さった。「グローバルな文脈での日本」へも招待下さった田所先生を始め、お世話になりましたすべての先生、関係者の皆さまに、改めて心から御礼申し上げる。
熊谷 奈緒子(くまがい なおこ)
青山学院大学地球共生社会学部教授
新しい地政学の時代における国際社会を考える研究会メンバー
vol.101
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