東日本大震災から3年、サントリー文化財団「震災後の日本に関する研究会」の成果が一冊に。被災地復興、自衛隊、グローバル化、天皇制、ソーシャルメディア、リスボン地震……などのキーワードをもとに政治学、経済学、社会学など各分野から豪華執筆陣が、災後の日本をこれからどう創っていくかを論じる。
目次
【第一部 政治の反転】
- 復興政策への期待と政府の能力飯尾 潤
- 二つの「災後」を貫く「統治(ガヴァナンス)」牧原 出
- 多重防御と多機関連携の可能性伊藤正次
- 東日本大震災と国民の中の自衛隊村井良太
【第二部 恐怖と共感】
- 「戦後」の恐怖と「災後」の希望苅部 直
- リスボン地震後の知の変容川出良枝
- 共感、愛着、および国民的偏見――アダム・スミスの場合堂目卓生
- 東日本大震災と「政治的なもの」梅田百合香
【第三部 災後の気分】
- 震災後の日本人の幸福度と助け合い精神大竹文雄
- 「災後」メディア論と「輿論2.0」佐藤卓己
- ソーシャル・ネットワークと群れの政治――再魔術化する日本五野井郁夫
【第四部 グローバル化と災後日本】
- 東日本大震災と関東大震災からみえる日中関係武藤秀太郎
- 二つのツナミの間で池内 恵
- 企業が国家を選ぶ時代と震災体験柳川範之
- 国内連帯とグローバル化遠藤 乾
- 震災後の日本に関する研究会開催一覧
- 年表
- 参考文献
- 執筆者プロフィール
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