日本を代表する論者たちは冷戦後の世界と平成日本をどのように見て、どのように論じてきたのか。世界では冷戦、国内では昭和の終焉を迎えつつあった1986年に創刊された論壇誌『アステイオン』。冷戦後の世界情勢の変化によって日本の国際的地位・役割が変わり、国内でもバブル経済崩壊によって産業や雇用・労働問題、そして少子高齢化問題から労働力、年金問題など「先進国病」を世界で一番はじめに経験した。平成日本は社会と構造に大変革を求められた時代でもあった。一歩引いたスタンスで長期的な視野をもって議論する場を提供してきた『アステイオン』は、激動の平成、そして世界における日本の役割をどのように論じてきたのか。時代と社会がさらに複雑化し、羅針盤が見えなくなる今こそ、先人たちが残した『アステイオン』での議論と歴史に学べるヒントがある。
vol.101
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