
編集部の竹田です。ただいま、「Newsweek for Women」の編集作業の大詰め真っ只中。ニューズウィーク日本版の別冊的な位置づけのムックです。3月30日(水)発売です。
ニューズウィークの別冊やムックは今までたくさん作ってきましたが、女性をターゲットにしたものは初めてです。私は女性は大好きです(変な意味じゃありません)が、自分が女性ではないので、女性ほどには女性のことはわかりません。
なので、担当になった女性の編集者に聞いてみました。本のコンセプトはどんなものがいいかな、と。それで出てきたのがこれです。
女の殻を破って輝く女性たち
女の殻? 何それ? 質問すると、「男だから、とか、女だから、とか。性にとらわれた考え方」ということでした。なるほど、今の女性には1人の人間としてどう輝くか、性差を超えてどう輝くかが大切なテーマなんですよ、と言われれば、確かにそうかもしれないと思います。
じゃあ、殻を破って輝いている、最もシンボリックな女性って誰? いろいろ候補は出ました。が、「やっぱりこの人!」ということでは彼女しかいない。と、意見が一致したのがレディー・ガガ。
当然、カバーも彼女でいこうということに。ただし、いつものユニークなファッション姿の写真は使いませんでした。
ステレオタイプなものの見方を拒否したり、ひっくり返すのが彼女のスタイル。奇抜な衣装の奥にある彼女の「ホンネ」を見つめなければ、わざわざ本で取り上げる意味はありません。ガガと聞いてみんながすぐに思い浮かべるのとはちょっと違う、今回選んだカバーの写真にはそんな狙いを込めました。
本の中の記事では、ガガに取材したことのあるニューズウィークのエンターテインメント担当のベテラン記者が、ガガの実像に迫ります。さらに、ガガのスタイリングを手がけるモード界の巨匠ジョルジオ・アルマーニが、ガガのどこに惚れたのかを探る記事もあります。
...そんなふうに編集作業を進めていたところ、2月13日に開かれた今年のグラミー賞の授賞式で、なんとガガが卵の殻を破ってステージに登場!
まさに「殻を破って輝く女性」。僕らの声が届いた......わけはもちろんなく、まったくの偶然ですが。

