さらにいえば、失敗することにも慣れているので自信がつきやすい。これは、本書でも触れられていますが、「幼少期の失敗経験」は女性より男性のほうが多い。
たとえば、小学校の掃除の時間の光景。延々とほうきで野球をしている男子と、それを叱る女子と先生の構図が思い出されます。女子は早くから空気を読んで優等生に振る舞おうとするけれど、男子は無邪気にトライ&エラーを繰り返すなかで失敗や挫折に慣れていく......。ともすると幼稚と思われがちな男性の資質が、いいほうに働くこともあるのです。
田坂 小学生だったらほほえましいですが、それを仕事でもやられるとちょっと......と思いますね(笑)。しかしながら、女性は失敗経験が少ない分、「自信をもつためにはバカで鈍感にならなければいけない」という思い込みがあって、それがチャレンジの機会を減らしてしまっている。
どちらがいい悪いではありませんが、女性が自信を身につけていくとしたら、失敗は悪いことではなく、自信を身につけるための一歩だと考えることが重要なのではないでしょうか。
※自信のない人は「私たちは~」と言えばいい:対談後編はこちら
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