エドワーズが『ジョーズ』にオマージュをささげたと明言した場面もある。航空母艦の下をゴジラが泳ぐところは、確かにサメが漁船の下を横切る場面にそっくりだ。
今のところJ・J・エイブラムズの『SUPER 8/スーパーエイト』が公開されたときほどは、スピルバーグ色が濃いという声は聞かれない。昨今のスピルバーグにセンチメンタルな映画監督というイメージが付いているせいもあるだろう。感傷を排した『GODZILLA』は、彼のドライな初期作品が手本なのだ。
いずれにせよ、スピルバーグに倣った映画作りは成功した。公開と同時にモンスター級のヒットとなった点でも、『GODZILLA』はスピルバーグの傑作を彷彿させる。
© 2014, Slate
[2014年6月10日号掲載]
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