インタビュー

「女性は自分の肉体を利用すべきだ」――KISSフロントマンが考える「女の力」とは

2018年08月30日(木)17時00分
ジェフ・パーラー

関連グッズの販売などビジネス的センスも抜群のシモンズ Mario Anzuoni-REUTERS

[2018年2月13日号掲載]

<キッスをビジネスとしても大成功させたG・シモンズが語る。女性と超豪華ボックスセット、そして神のエゴと虚栄心>

結成45周年にして、相変わらずバリバリ現役のヘビーメタルバンドのキッス。そのフロントマンであるジーン・シモンズ(68)は、デビュー前にニューヨークで小学校教師をしていたこともあるインテリだ。

だがその経験から、「住宅ローンや資本主義、結婚や離婚のコスト」つまり「重要なこと」を教えない学校は役立たずだと確信したという。そして自ら本を書くことにした。

その8冊目となる『権力について──俺が権力を得るまで、そしてあなたがもっと権力を手に入れる方法』が、昨秋刊行された。「ズボンのポケットに入れて、どこにでも持ち歩ける」手引書だという。「トイレでも、飛行機でも、列車でも、すぐに読める本だ」

シモンズは敏腕ビジネスマンとしても知られる。おかげでキッスは関連グッズの販売だけでなく、カリブ海で「キッス・クルーズ」、ラスベガスで「キッス・リムジン」を展開するなど、音楽活動以外でもがっぽり儲けている。

そんなシモンズは、女性や宗教についてどう考えているのか。ステージ上でのキャラクターは素なのか演技なのか。本誌ジェフ・パーラーがシモンズに話を聞いた。

***

――あなたは酒もドラッグもやらないが、女遊びは相当やってきたと思う。女性の力についてどう考えているのか。

女性には、本人の意思とは無関係に注目される側面がある。その肉体だ。だから女性が力を手にしたいなら、自分が性的な対象として見られていることを理解して、自分の体を最大限に利用するべきだと俺は思う。モデルはそうしている。

もちろん、片っ端から男と寝ろと言っているわけじゃない。そういう女性もいるけどね。「私はリッチな人と結婚したい。だからこの体を取引材料として使う」って。それも結構だ。俺は、持って生まれた長い舌が注目を集めたから、それを最大限に利用した。それと同じだ。

――その考え方は昨今のご時世ではあまり支持されなさそうだ。性的に奔放な女性に関してダブルスタンダードがあると思うか。

ああ、あると思う。総じて男は性的な魅力が重視されることはないが、女性は違う。本人がそれを望んでいなくてもね。尻軽な女性は、そうでない女性たちから非難されるが、男の場合は遊んでいても、そのせいで他の男から非難されることはない。こういうダブルスタンダードは昔からあるものだ。俺が作ったんじゃない。

【参考記事】エジプトで自由を求め続ける86歳の女闘士

今、あなたにオススメ
話題のニュースを毎朝お届けするメールマガジン、ご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…

  • 4

    メーガン妃との「最も難しかったこと」...キャサリン…

  • 5

    激変で「誰?」と言われたマドンナ、手術の腫れが引…

  • 1

    「制服」少女たちが受ける不快すぎる性的嫌がらせ

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…

  • 4

    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…

  • 5

    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…

  • 1

    「制服」少女たちが受ける不快すぎる性的嫌がらせ

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    キャサリン妃の「極上エレガンス」が話題に...「これ…

  • 4

    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…

  • 5

    メーガン妃が自身の国際的影響力について語る...「単…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門

特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門

2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる