同質性が高く、長大な日本史を持つ日本社会に生きる我々は、地域史への関心はさほど高くないかもしれない。しかし現在、大きく変貌する世界の状況を展望するうえで、国家を超えた地域史や世界史を理解する必要性は高まっている。
シンガポールという国家と東南アジア地域史の関係は、世界の現状と行く末を考えるための洞察を与えてくれるのではないだろうか。
小林篤史(Atsushi Kobayashi)
筑波大学第一学群人文学類卒、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。2014年博士号(地域研究)取得。現在、京都大学東南アジア地域研究研究所助教。専門は近代アジア経済史。特に19世紀のアジア諸地域の国際経済の発展と世界経済への統合を研究。「19世紀における世界市場の形成とアジア―物価史的研究―」にて、サントリー文化財団2014年度「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」に採択。
A History of Southeast Asia: Critical Crossroads
Anthony Reid[著]
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『世界史の中の東南アジア:歴史を変える交差路、上巻』
アンソニー・リード [著]
太田 淳/長田紀之/青山和佳/今村真央[訳]
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『世界史の中の東南アジア:歴史を変える交差路、下巻』
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太田 淳/長田紀之/青山和佳/今村真央[訳]
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