台湾世論「トランプの方がバイデンよりマシ」な理由とは?
2020年10月16日(金)15時13分
カリフォルニア大学アーバイン校の博士号取得候補者で、国立台湾大学社会学部の客員研究員であるレブ・ナックマンは本誌に、これらの世論調査結果は、平均的な台湾市民が米台関係の性質を予想以上に理解していることを示唆していると語った。
「全体として台湾の人々は、トランプは信用できる人物ではないかもしれないが、台湾にとっては彼の再選が利益になると理解している」と彼は語った。「トランプ政権は台湾に好意的で、これには超党派の合意がある」
蔡が先日、米タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた時も、推薦文を寄せたのは共和党のテッド・クルーズ上院議員だった。
ナックマンはさらに、「バイデンはバラク・オバマ前大統領の下で中国に甘かったという印象があるが、今は当時とは時代が違う。バイデン陣営も、当時とは違う政策を打ち出している」と指摘した。「11月の大統領選は、親台派の大統領か、それとも非親台派の大統領かという選択ではない。親台派の2人の大統領候補のうち、どちらを選ぶかだ」
ただし、もしバイデンが勝利した場合、米政府と台湾政府にとっては未知の領域が待ち受けることになる。民主党の米大統領と、民主進歩党(民進党)の台湾総統の組み合わせは、今まで経験がないからだ。
「これまで民主党の米大統領の在任中に、台湾で民進党の指導者が統治を行っていたことは一度もない。いつも民進党の台湾総統と共和党の米大統領、あるいは国民党の総統と民主党の大統領のどちらかの組み合わせだった」
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