進化する人類──素潜り漁のバジャウ族、「脾臓が大きく」進化していた

2018年4月25日(水)17時15分
高森郁哉

脾臓サイズに関わる遺伝子の突然変異を特定

研究者らは続いて、バジャウ族とサルアン族それぞれの遺伝子を分析。その結果、バジャウ族の遺伝子「PDE10A」に突然変異があることが判明した。PDE10Aは、脾臓の大きさをコントロールする甲状腺ホルモンを抑制することで知られている。

イラルド氏らは、バジャウ族が何世代にもわたって素潜りを繰り返す生活を続けるなか、PDE10Aの突然変異に関して自然淘汰が起き、より潜水に適応するよう進化したと結論づけている。


Jago: A Life Underwater Trailer

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