リフレ派、消費税反対派、MMT理論を支持するのはなぜ同じ人たちなのか?

2019年7月22日(月)16時40分
小幡 績

したがってこの3つは、今を生きる、将来は知らん、という意味で同じ政策であり、だから、同じ人々が支持しているのであり、彼らは現在の政治的、ポジション的メリットを求めている人々なのである。

理論的にいえば、リフレ政策は金融政策は万能で、無限に効果があるという立場で、MMTは金融政策が効果を失い、財政政策だけが効果を持つ、という立場で、まったく正反対のものなのだ。

正反対のものを同じ人々が支持しているという事実こそが、これらの政策のポイントは理論的な正しさや実際の効果ではなく、現在の人気取りに役に立つ、ということが共通点であり、それだけが長所なのである。

*この記事は「小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記」からの転載です


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