『アステイオン』本誌

2024/5月発売
vol100

特集:「言論のアリーナ」としての試み――創刊100号を迎えて

2024/5発売

創刊100号を迎えた『アステイオン』。この38年でメディアと社会はどう変容してきたか。アカデミズムとジャーナリズムをつなぐ「知的ジャーナリズム」の果たしてきたことと役割、そして洗練され開かれた「言論のアリーナ」としての挑戦について50名を超える執筆陣が論じる。

目次

【特集】I『アステイオン』の38年

  • アステイオンの「哲学」鷲田清一
  • 「都会らしさ」の来歴と今後苅部 直
  • 自由な知的ジャーナリズムの探求河合香織
  • 文明の鳥、都市の犬林 晟一
  • 正しい学際知と世界知にむけて佐伯順子
  • 『昼の星』文化の根源をもとめて赤澤真理
  • 「子規の食卓」のころ長谷川 櫂
  • 学芸は、分断の時代をいかに繋ぎ直すか今橋映子
  • 論壇誌という『場』米田亮太
  • 「ビールを一緒に飲みたい」と思われるメディア三辺直太
  • 知的感興のための技術(アート) 山本昭宏
  • 夕方の庭のような雑誌福嶋亮大

【特集】II 知的ジャーナリズムの挑戦

  • 紙媒体で生まれる言論の未来猪木武徳
  • IJ(知的ジャーナリズム)を支える三つの条件玄田有史
  • 知的ジャーナリズムと現代美術池上裕子
  • 言語化と「ノイズ」新居洋子
  • 再び、アカデミック・ジャーナリズムについて渡辺一史
  • 臨床知でテクノロジーを飼いならす小川さやか
  • 空から降る一億の石トイアンナ
  • "『アステイオン』を抱えて歩くとカッコイイ"時代は来るのか?大尾侑子
  • 八七年生まれの経済学者の目から山﨑潤一
  • アメリカか、それ以外か桂 星子

【特集】III 我々の論じてきたこと

  • 崩れゆく文明と知識人の役割佐伯啓思
  • 国家と文明を語ること五野井郁夫
  • 民主主義ための「公論」の場宇野重規
  • 「改革」の時代と政治学久米郁男
  • 大きな物語と小さな終末論山口 航
  • 「文明を輸出するとき」再考伊丹敬之
  • 日本製品とアメリカ論の全盛期から現代中国を見る岩間一弘
  • 三十八年前の社会と自分、あるいは後知恵の記池澤夏樹
  • ジャーナリズムでウラガエシテ伝える藤森照信
  • 成熟社会の都市、地域、国土陣内秀信
  • 『大正幻影』に始まる川本三郎
  • デオドラントが進む東京森まゆみ
  • 演劇的絶滅危惧種のこと大笹吉雄
  • 物流倉庫のバイトのあとに『柔らかい個人主義の誕生』を読む綿野恵太

【特集】IV  変容する世界の中で

  • アメリカの世紀、父のスタイル鵜戸 聡
  • 時代の課題に応える三浦雅士
  • 人類の当事者として奈倉有里
  • 外圧と未来目黒依子
  • MRSDH+を知ろう陳 天璽
  • アメリカの理想と現実大貫恵美子
  • グローバリゼーションの顛末青木冨貴子
  • 終わらない歴史を生きる覚悟吉岡桂子
  • 空白を埋めるのは誰か?金成隆一
  • 覇権国の政治的劣化マルガリータ・エステベス・アベ
  • ダニエル・ベル先生とアメリカの大学彦谷貴子
  • アメリカという永遠の難問三牧聖子
  • 時代を透徹する洞察細谷雄一

【特集座談会】

  • 一九八六年から振り返る──サントリーホールと『アステイオン』の時代片山杜秀+三浦雅士+田所昌幸

【写真で読む研究レポート】

  • デジタル時代に紙の雑誌を作り続けるということ──『アステイオン』初代デザイナー荒田秀也氏インタビュー小林 薫

【連載】

  • 今みなおす江南史──命を拼(か)ける内陸岡本隆司
  • 昆虫学事始──日本の昆虫研究を支えた人々奥本大三郎
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