最新記事

感染第2波

東京都、新型コロナウイルス新規感染54人を確認 6月の感染者998人に

2020年6月30日(火)17時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

都内で新たに50人あまりの新型コロナウイルスへの感染が確認された。写真は感染対策でアクリル板を設置した三井ガーデンホテル日本橋プレミアのフロント。REUTERS/Issei Kato

東京都は30日、都内で新たに54人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
これで都内で確認された陽性者の合計は6226人、今月1日からの合計感染者数は998人となった。

この日確認された陽性者54人のうち、20代と30代が26人で全体の約半数になっている。また、感染経路が不明な人は28人でこちらも半数を占めている。

感染状況をチェックするモニタリング指数は、過去1週間の新規陽性者数の平均が55.1人(前日51.9人)、新規陽性者に占める感染経路不明者の割合が51%(前日51%)と、休業を再要請する目安をともに超えている。週単位での陽性者の増加比が1.7(前日1.64)となっている。

東京都は、今月1日から新型コロナ対策の規制緩和のステップ2へと移行したが、翌2日には34人の感染確認により都民に警戒を呼びかける「東京アラート」を発動。その後、感染者が10〜20人台で推移し、11日には「東京アラート」を解除して規制緩和のステップ3に移行。19日からは一部の大規模なイベントを除きすべての業種に対して規制を全面解除し、プロ野球やJリーグが無観客試合で開幕するなど、新型コロナへの感染予防を日々の暮らしに取り入れた「新しい日常」が動き出した。

しかし、規制緩和とともに新規感染者の数は徐々に増加。6月に入ってからは1日平均で33.2人と、規制緩和の条件とされた1日20人という指標を上回る状態が続いている。また感染経路が不明な人の割合は感染者の46%を占める469人となっており、水面下で感染が広がっていることが予想され、今後、感染第2波が懸念される状態が続いている。

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数

 

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計

 

東京都心部の平日の人出の推移

【関連記事】
・BLMの指導者「アメリカが我々の要求に応じないなら現在のシステムを焼き払う」の衝撃
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・「ベートーベン黒人説」の真偽より大事なこと
・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...


20200707issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月7日号(6月30日発売)は「Black Lives Matter」特集。今回の黒人差別反対運動はいつもと違う――。黒人社会の慟哭、抗議拡大の理由、警察vs黒人の暗黒史。「人権軽視大国」アメリカがついに変わるのか。特別寄稿ウェスリー・ラウリー(ピュリツァー賞受賞ジャーナリスト)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

岩屋外相、トランプ大統領の就任式出席へ ルビオ氏と

ワールド

アングル:米車突入事件、導入予定の車止めでも阻止で

ワールド

アングル:大干ばつから一転洪水リスク、アフリカの小

ワールド

米・ウクライナ首脳が電話会談、支援や対ロ制裁など協
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国の宇宙軍拡
特集:中国の宇宙軍拡
2025年1月14日号(1/ 7発売)

軍事・民間で宇宙覇権を狙う習近平政権。その静かな第一歩が南米チリから始まった

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 2
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も阻まれ「弾除け」たちの不満が爆発か
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」
  • 4
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 5
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 6
    古代エジプト人の愛した「媚薬」の正体
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    悲報:宇宙飛行士は老化が早い
  • 10
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 1
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 2
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵の遺族を待つ運命とは? 手当を受け取るには「秘密保持」が絶対
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 10
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中