最新記事

トラベル

魔法が始まる場所......一度は行ってみたい世界の美しい本屋8選

Real-Life Bookstores Worth Visiting

2020年2月1日(土)16時15分
ローラ・パワーズ

ブエノスアイレスのエル・アテネオ・グラン・スプレンディッドはもともと劇場だった Marcos Brindicci-REUTERS

本は私たちを遠く離れた場所へ連れていってくれる。その魔法が始まる場所、そして次の「旅」を探す場所になるのが本屋だ。最近は独特の構造や建築ゆえに、それ自体が目的地になる店も出てきた。そんな世界のユニークな本屋で、「旅」の構想を練ってみよう。


01 ハウジング・ワークス・ブックストア・カフェ&バー(ニューヨーク)

bookstore01.jpg

KATE GLICKSBERG

老舗ストランド・ブックストアに次ぐ、いかにもニューヨークらしい書店の1つ。運営している非営利団体は、ここで古本や古着を販売した収益でエイズ患者とホームレスを支援している。2階につながるらせん階段は、シックなソーホー地区にある古い学校の図書館を想起させる。


02 エル・アテネオ・グラン・スプレンディッド(ブエノスアイレス)

(冒頭写真)1919年に劇場として建てられ、その後に映画館から書店になった。舞台芸術と本のつながりを象徴するような存在だ。劇場だった頃のフレスコ画の天井、華やかな飾り枠やベルベットのカーテンがそのまま残され、かつてはボックス席だったところにまで本が並んでいる。


03 リブラリエ・デ・コロンヌ(モロッコ・タンジェ)

bookstore03.jpg

FREDERIC REGLAIN-ALAMY/AFLO

タンジェには1950~60年代、有名な作家が多く住んでいた。この書店にはポール・ボウルズ、ウィリアム・バロウズ、テネシー・ウィリアムズ、トルーマン・カポーティなどがよく訪れていた。店内に並ぶのはほとんどがフランス語で書かれた本だが、スペイン語や英語、アラビア語のものも増えている。出版にも乗り出している。


04 ワード・オン・ザ・ウォーター(ロンドン)

bookstore04.jpg

IN PICTURES LTD.-CORBIS/GETTY IMAGES

リージェント運河に浮かぶこの書店は、別名「ロンドン・ブックバージ(ロンドン本屋船)」。以前は移動型だったが、今では1年を通していつでも同じ場所にある。冬は薪の火で暖まり、夏は屋根の上で行われる音楽や詩のパフォーマンスを楽しむことができる。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

GM、米政府の関税措置恒久化なら「工場移転検討も」

ワールド

ウクライナを和平交渉から排除せず、米ロの信頼が合意

ワールド

ゼレンスキー氏は「選挙なき独裁者」、トランプ氏が批

ワールド

ウクライナ大統領、米国の鉱物資源要求を拒否 「国は
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「20歳若返る」日常の習慣
  • 4
    1月を最後に「戦場から消えた」北朝鮮兵たち...ロシ…
  • 5
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 6
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 7
    ロシアは既に窮地にある...西側がなぜか「見て見ぬふ…
  • 8
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 9
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 10
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 1
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 8
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 9
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパー…
  • 10
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中