先日、約2年ぶりにデリーへ行ってきたのですが、大気汚染が酷く、びっくりしました。

空港に降り立った際に感じた、「なんか空気に匂いがして、変な感じがする。」という感覚を久しぶりに覚えました。

そういえば、野焼き、市内での焚き木、排気ガスでデリー首都圏の11月から12月は大気汚染がひどい・・・というのを改めて思い出したのです。

COVID19パンデミック前にグルグラム（デリーの空港から車で30分ほどの都市部）へ行った際も「なんかオーロラ？いや、これは大気汚染か・・・」とびっくりした記憶があります。

（2020年1月に筆者撮影、グルグラムにて）

そして、今回デリー空港での写真ですが、HAZEがすごくてもう喉が渇く、埃っぽいとさんざんでした。

（2021年、デリー空港にて筆者撮影）

こちらは別の州の山間部の写真ですが、快晴が見えて、空気も澄んでいる様がよくみえます。

（2021年、ヒマーチャルプラデーシュ州にて筆者撮影）

AQI（Air Quality Index, 空気質指数）も見るに、私が住んでいるベンガルールと比べてかなり悪い傾向を示しており、毎年IQAirが出しているWorld's most polluted cities (PM2.5)でも毎年上位に必ずインドの都市が食い込んできます。

画像引用元：https://aqicn.org/city/india/ghaziabad/indirapuram/

画像引用元：https://aqicn.org/city/india/bangalore/saneguravahalli/

[参考リンク ] https://www.iqair.com/world-most-polluted-cities

影響としては、あまりの大気汚染で学校が閉じたり、ロックダウンが検討されたりしました。

Delhi News Highlights: Schools to remain shut till further orders due to air pollution, online classes to continue

参照元：https://indianexpress.com/article/cities/delhi/delhi-news-pollution-air-quality-smog-lockdown-live-updates-7628626/

Clamping lockdown in Delhi to curb air pollution will trouble laks of people

参照元：https://timesofindia.indiatimes.com/city/delhi/clamping-lockdown-in-delhi-to-curb-air-pollution-will-trouble-lakhs-of-people-traders-body/articleshow/87739396.cms

とはいえ、このままの状態だと、状況は悪くなってしまうと想定できるので、モディ首相もCOP26（第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議）で2070年までに排出ゼロを目指し、そして2030年までに再エネなどの非化石燃料由来の発電容量を引き上げ、さらに、エネルギー需要の50％を再エネでカバーするという発信がありました。

[参照元]　https://www.youtube.com/watch?v=gHF7w6WBfVo, https://www.youtube.com/watch?v=Swy9AOOyx64

先の独立記念日演説(2021年8月15日)でも以下のように再エネ、温室効果ガス対策向きの発信があったので、国策として伸びていくことが想定されます。

今日、私たちは、独立から100年を迎える前に、インドをエネルギー面で自立させることを誓わなければなりません。インドでは、モビリティの電動化が進んでおり、2030年までに二酸化炭素排出量をゼロにすることを目指して、インド鉄道の100％電化が進められています。

また、私は気候変動の観点から、「国家水素ミッション」を発表します。私たちは、インドをグリーン水素の生産と輸出のハブにしなければなりません。

2030年までに450GWの再生可能エネルギーを導入するという目標を掲げます。

引用元：https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/osada/2021/08/2021_2.php

引き続き現地において、大気汚染を取り巻く状況の変化を見ていきます。