最新記事
韓国

韓国「百済歴史地区」、日本人向け観光プロモーション強化中!

2023年8月28日(月)14時32分
佐々木和義
百済文化団地

百済の王都を復元した「百済文化団地」  撮影:佐々木和義

<2015年、韓国中西部の公州、益山、扶余の8遺跡が「百済歴史地区」として世界文化遺産に登録されたが、現在、日本人の観光誘客に力を入れている......>

韓国中西部、忠清南道の公州(コンジュ)市と扶余(プヨ)郡、全羅北道の益山(イクサン)市が日本人の観光誘客に力を入れている。

7月後半、百済遺産を巡る日本人ファムツアーが2週にわって行われた。7月19日から22日、公州市と扶余郡が招待した日本の旅行会社やメディア関係者が百済遺跡等を視察した。26日から28日には忠清南道と全羅北道が招待した日本人ブロガーやインスタグラマーが、2市1郡の百済遺跡を見学した。

7月13日から16日にかけて同地域を襲った豪雨で被害を受けたことから主催者は中止を検討したが、見学先を被害が小さかった箇所に絞って実施した。

世界文化遺産に「百済歴史地区」として登録された

公州市は475年から538年まで百済の王都で、忠清道が南北に分割されて以降、1932年まで道庁が置かれた都市である。扶余郡は538年から660年まで百済王都として繁栄したが、百済滅亡以降、寒村といえる状態だった。

2015年、公州、益山、扶余の8遺跡が「百済歴史地区」として世界文化遺産に登録された。軍艦島(端島炭坑)など「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界文化遺産登録と同時である。

2015年6月21日に行われた日韓外相会談で、当時の岸田文雄外務大臣と尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官は、「明治日本の産業革命遺産」と「百済歴史地区」が共に登録されるよう互いに協力することで合意した。「百済歴史地区」は順調に登録が決まったが、「明治日本の産業革命遺産」は韓国の反対で紛糾、日本がインフォメーションセンターを設置すると提示し、韓国が譲歩して登録が決まった。

百済時代を再現したテーマパーク「百済文化団地」

7月19日から行われたツアーの参加者は、国立公州博物館を見学後、公州韓屋村に投宿した。公州韓屋村は公州市が2010年に開催された大百済典の目玉として建設した宿泊施設である。当初、韓国産マツなどを使用して建設したが、予定工期に間に合わないことが判明し、宮崎県のスギ集成材とプレカット材を投入した。

2日目は公州観光案内所のレクチャーを受けた後、公山城を見学する予定だったが、山城一体が前週の豪雨で被災したため、市内に遺る統治時代の日本家屋等を訪問した。3日目は扶蘇山城を見学する予定だったが、豪雨で被災した影響から中止となった。なお、2週目のファムツアーでは見学している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

12月米雇用、5万人増に鈍化 失業率は4.4%に低

ワールド

イエメン分離派が分裂、一部が解散発表 指導者側は否

ワールド

イランが国外と遮断状態に、最高指導者「トランプ代理

ビジネス

中国自動車販売、25年3.9%増 今年は横ばいと乗
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 8
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 9
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 10
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中