最新記事

大寒波

米、クリスマスに向け「爆弾低気圧」が襲来 気温-40度で視界ゼロ、5000便以上が欠航

2022年12月23日(金)17時22分
車の雪をかく男性

米中西部で低気圧が発達し、広い範囲で大雪や厳しい寒波が予想されており、未明時点で国土の3分の2の地域で異常気象警報が出されている。写真は寒波が訪れる中、車の雪をかく男性。22日イリノイ州シカゴで撮影(2022年 ロイター/Matt Marton)

米中西部で低気圧が発達し、広い範囲で大雪や厳しい寒波が予想されており、23日未明時点で国土の3分の2の地域で異常気象警報が出されている。

クリスマスの週末に向けて「爆弾低気圧」に発達し、グレートプレーンズ北部、五大湖周辺、ミシシッピ川上流、ニューヨーク州西部に大雪をもたらすとみられている。強い風が吹き南部のメキシコ国境まで寒波に覆われる見込み。

米国立気象局(NWS)によると、22日夜の時点で本土48州のほとんどで風冷警報や風雪警報などが発令され、人口の約60%に相当する2億人以上が影響を受けた。

爆弾低気圧は強風を伴い1時間に30センチメートルの積雪をもたらし、視界はほぼゼロになる可能性があるという。ロッキー山脈北部などでは気温が摂氏マイナス40度まで下がる見込み。

悪天候とエネルギー需要の高まりで停電が予想されている。休暇で混雑するこの時期に航空便は混乱に陥っている。

航空情報サイト「フライトアウェア」によると、22日と23日に予定されていた5000以上の国内便がキャンセルされた。シカゴの2カ所の空港は約1300便の運航が取りやめとなった。

厳しい寒波により畜産への影響が懸念されている。タイソンフーズ社は、従業員と家畜を保護するために業務を縮小したと発表した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米中古住宅販売、10月は3.4%増の396万戸 

ビジネス

貿易分断化、世界経済の生産に「相当な」損失=ECB

ビジネス

米新規失業保険申請は6000件減の21.3万件、4

ビジネス

ECB、12月にも利下げ余地 段階的な緩和必要=キ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中