最新記事

米社会

ハロウィンで「囚人服の黒人」に仮装した白人若者の動画、「人種差別」批判で大炎上

2022年11月6日(日)12時40分
デュティ・ビスワス
ハロウィンの仮装

gpointstudio-iStock

<人種差別的な仮装に撮影者の女性は憤るが、注意された若者たちは終始これに不真面目な態度をとっていたこともあり、ネット上でも批判が高まる結果に>

ハロウィンの仮装として、顔を黒塗りにして囚人服を着た10代の若者たちの動画がソーシャルメディア上で拡散されている。動画の撮影者である女性は彼らに「あなたたちの行動はヘイトクライムだ」と諭しているが、その言葉に対してもバカにするような態度をとっていることもあって、ネット上では厳しい批判の声が巻き起こった。

■【動画】差別的な仮装をし、注意されても相手をバカにした態度の白人若者たち

もともとはTikTok上に投稿された問題の動画は、ユタ州シーダーシティにあるウォルマートで撮影されたものだ。動画にはハロウィンで仮装をしている少人数の若者グループが映っており、このうち2人が囚人服を着て顔に黒塗りメイク(ブラックフェイス)を施している。動画には彼らの行為を「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」だと非難する女性の声が入っている。

この女性(動画の撮影者)は若者たちに、「あなた達は、自分がしていることがどんな結果を招くか分かっているの?」と尋ね、こう続けている。「大学にも入れないし、奨学金だって受けられないのよ。これはヘイトクライムなんだから」

それに対して若者の一人は、「みんな高校は中退したから、別にいいよ」と言い返す。周りにいる彼の友人たちは、その間ずっと笑っている。

この動画を投稿したTikTokユーザーは、「ユタ州シーダーシティのこの子たちは、どこの誰?この動画を拡散して突き止めてやろう!」というコメントを書き添えた。動画はソーシャルメディア上で大きな注目を集め、多くのユーザーが若者たちの問題行動を非難した。動画をツイッター上で共有したあるユーザーは、「ユタ州シーダーシティで高校生がハロウィンに黒塗りの仮装。これについて議論しよう」と呼びかけている。

地元警察が捜査を開始

地元メディアのGephardtdaily(ゲファートデイリー)によれば、ネット上での騒ぎを受けて、警察が黒塗りの一件とオンライン上の嫌がらせの両方について捜査を開始した。

仮装していた若者たちは、シーダーバレー高校の学生だったのではないかという憶測もあるが、高校側は声明を発表し、これを否定している。アルパイン学校区は、「問題の仮装に参加したとして、シーダーバレー高校の生徒数人の名前が挙げられているが、これは誤りだ」という声明を発表した。

同学校区は声明で次のように述べた。「ユタ郡保安官事務所と協力して調査を行ったところ、この情報は誤りであることが確認できた。シーダーバレー高校の学生たちは、問題の動画とは関係ない。当学校区の一部の学生が、憎悪に満ちた中傷的なコメントや脅しの標的にされていることを、深く憂慮している」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米株高、メガキャップ以外に拡大へ=ウェルズ・ファー

ワールド

米、ロシア船籍タンカーを大西洋で拿捕 ベネズエラ原

ワールド

トランプ氏、防衛企業の「配当認めない」 武器生産加

ワールド

機関投資家の一戸建て住宅購入禁止へ、トランプ氏が表
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 5
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 6
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 7
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 8
    公開されたエプスタイン疑惑の写真に「元大統領」が…
  • 9
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 10
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 10
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中