栄養失調で石を食べ、歯まで失った犬がラスベガスで見つかる
(写真はイメージです) xiao zhou-iStock
<体重はかつての半分に...>
今月3日、米ラスベガスの廃材置き場で骨と皮ばかりのピットブルミックスが発見された。この犬は非営利団体ベガス・ペット・レスキュー・プロジェクト(VPRP)に保護され、「アナキン」と命名された。
アナキンは1カ月ほど廃品置き場をふらつき、発見されたときにはほとんど歩くことができず、人間におびえている様子だった。翌4日、VPRPがフェイスブックに投稿したところによると、ひどい下痢状態にあったという。
空腹を満たすために石を食べたと見られ、腹は大きく膨れ上がり、X線検査では腸内に無数の石が写し出された。アナキンに歯がないのは、このときに酷使したためだとされる。
同団体が調査したところ、アナキンが以前「ロッキー」という名で、昨年10月にアニマル・ファウンデーションから里親の元へと出されていたことが分かった。当時の体重は30キロほど。今回発見された時点で15キロだったことから、体重が半減していたことが分かる。その里親とは連絡が取れておらず、アナキンが里親の元から逃げたのか、あるいは捨てられたのかは不明だ。
腸閉塞の危険から一時は手術も検討されたが、管理された食事や水分摂取のおかげですべての石を排泄することに成功したと、16日の投稿でVPRPは報告している。
すでに新たな里親も見つかっているという。投稿によれば、この里親は経験豊富な上に、かつて過ごしたシェルターの頃からアナキンのことを知る人物のようだ。体重の増加、下痢や貧血など健康面の改善が確認され次第アナキンは動物病院を退院し、新たな生活へと移行する。