成功する子供を育てるには、賢さではなく努力を褒めよう
Showing the Love
「自分に満足している子供はプライドを表に出す」と、ジーナは言う。「何か新しい能力を頑張って身に付けては人に見せたがる」。反対に自尊心の低い子はよく泣き、極端に怒りっぽくていらいらしていることが多い。ただ、朗報もある。自尊心の低い子供でも、しっかりした世話をしてもらえる環境に置かれれば改善が見られるという点だ。
自尊心を育む上で親が知っておくべきことがある。「頭がいいね」と子供を褒めたがる親は多いが、必ずしもいいことではない。「知能を褒め過ぎると、子供は新しいことに挑戦するのを怖がり、困難に遭うと諦めるようになる」と、スタンフォード大学のキャロル・ドウェック教授(心理学)は言う。
それよりも、知性は努力によって獲得できると教えたほうがいい。学ぶことの大切さを教えれば、子供は「努力すれば賢くなれる」と考える。「知性や才能は伸ばせると考えている子供は、困難に直面すると逆に頑張る」と、ドウェックは言う。「そして、最後には成功する」
でも何より、わが子を気に掛ける親に対して最善のアドバイスをするなら、ごく自然なことをしなさい、との一語に尽きる。わが子に愛情を掛けてやること、そして、愛されているとしっかり伝えてあげることだ。