最新記事

動物

捕獲のプロが巨大ニシキヘビに遭遇した意外な現場...「対処法知って」(オーストラリア)

Large Python Snake Found Hidden in Toilet Rolls

2021年5月14日(金)20時13分
ケイト・ファウラー
ニシキヘビ

parfyonov-iStock

<民家に入り込んだニシキヘビがいると通報を受けた専門業者が、捕獲の一部始終をとらえた動画を公開>

ヘビの捕獲サービスを提供している「サンシャイン・コースト・スネーク・キャッチャーズ24/7」は爬虫類を扱うプロであり、18万人のFacebookフォロワーに向けて情報を定期更新しているオーストラリア、クイーンズランド州の会社だ。そんな彼が、驚くような場所でヘビを捕獲する動画を公開した。

同社のウェブサイトによれば、彼らはFacebookページで動画を共有することで「人々に爬虫類についての知識を深めてもらい、爬虫類に遭遇したときの対処法を知ってもらいたい」という。だが、フォロワーたちはきっと、この動画の教訓を生かすときが来ないことを願っていることだろう。

サンシャイン・コースト・スネーク・キャッチャーズ24/7のスチュアート・マッケンジーがFacebookに投稿した動画は、ある住宅のバスルームに置かれていたトイレットペーパー用の籠に入り込んでしまったヘビの捕獲シーンをとらえている。

マッケンジーは動画の冒頭で、こう説明している。「巨大なカーペットニシキヘビが、住宅のバスルームに入り込み、まずいことになっているという電話を受けたところだ。ヘビがそう簡単に出ていくわけはないから、家族がシャワーやトイレを使うことができるよう、ヘビを外に出してほしい依頼されている」

オーストラリア、クイーンズランド州のサンシャイン・コーストには20種以上のヘビが生息しており、そのうち8種は命に関わる毒を持つ。この家族にとっては幸いなことに、カーペットニシキヘビは毒を持っていない。一帯で最もよく見られるヘビだ。

マッケンジーが招かれざる客を探し始めると、すぐに、乾燥機の上に置かれた籠からしっぽを出し、くつろいでいる様子のヘビが見つかった。籠は、トイレットペーパーをストックしておくためのものだった。

トイレから飛び出して「あそこにいる!」

「こりゃすごい」と、マッケンジーは言う。「結構な大きさだね」

マッケンジーは、こともなげに籠を持ち、トイレの便座上に置く。そして、「君はここにいるべきじゃないんだよ」と優しく声を掛け、専用の道具でヘビを捕まえ、大きな袋に入れた。

動画のなかでは、依頼主の女性がこう説明している。「私がトイレに行き、洗面台で手を洗い、外に出た後で、娘がバスルームに入った。すると、すごい勢いで飛び出してきて、『あそこにいる!』と叫んだの」

動画の最後でマッケンジーは、捕まえたカーペットニシキヘビを「茂み」に戻している。「また会おう。もうバスルームには入らないでね」と言いながら。この行動には、フォロワーたちから「安心した」というコメントが寄せられた。

(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中