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中東イスラエル軍とパレスチナ・ハマスの応酬激化 死者計30人超
イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザからのロケット弾発射が相次いだことを受け、11日未明もガザ地区への空爆を継続した。ガザ地区南部で撮影(2021年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa)
イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突は、11日も継続した。イスラエル軍はガザを空爆する一方、ハマスもイスラエルに向けて多数のロケット弾を発射するなど、双方の応酬は激しさを増した。
ガザでは、イスラエル軍の空爆により13階建ての居住ビルが倒壊。深夜になっても空爆は続き、地元住民によると空爆で家屋は揺れ、空は明るく照らされた。イスラエルではパレスチナ側から480発のロケット弾が撃ち込まれ、住民が防空壕に避難した。
パレスチナ側では、空爆が始まった10日以降で28人が死亡。イスラエル側の死者は3人となった。
米ホワイトハウスはロケット攻撃を非難するとともに、イスラエルには自衛のための正当な権利があるが、米国が最も重視しているのは事態の沈静化であると表明した。
赤十字国際委員会(ICRC)は全ての当事者に自制を促し、国際法に従って民間人の犠牲を回避するよう要求。しかし、イスラエルのネタニヤフ首相はガザ空爆の強度と頻度を高めると明言した。アラブ連盟はイスラエルによるガザ空爆を非難しつつ、暴力の拡大を食い止めるため、国際社会に早急な対応を求めた。
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