最新記事

医療

コロナ禍の今こそ知りたい世界の病院トップ200

THE WORLD’S BEST HOSPITALS 2021

2021年4月10日(土)12時32分
ナンシー・クーパー

3位 マサチューセッツ総合病院

米マサチューセッツ州 ボストン

210406p42hos_03.jpg

YOON S. BYUNーTHE BOSTON GLOBE/GETTY IMAGES


1811年に創設され、ハーバード大学医学大学院の研修医を受け入れている米国内最大規模の病院。研究分野でも業界をリードしており、1846年には手術用麻酔薬としてのエーテルの有効性を証明する初めての公開実験が行われた。現在も9500人の研究者が130以上のプロジェクトに従事している。病床数は約1000床で、年間約5万人の入院患者を受け入れている。

4位 トロント総合病院

カナダ トロント

創設は1819年。現在はトロント・ウェスタン病院やプリンセス・マーガレット癌研究センター、トロント・リハビリ研究所を含む多数の医療機関で構成されるユニバーシティー・ヘルス・ネットワークの要だ。

1922年にはこの病院で世界初のインスリンの臨床試験が行われ、86年には世界初の両肺移植が行われた。北米最大の移植センターとしても知られる。2020年時点で456床を有し、5万6000人以上の救急患者も受け入れている。

5位 ジョンズ・ホプキンズ病院

米メリーランド州 ボルティモア

1889年にジョンズ・ホプキンズ大学医学部付属の総合病院・教育施設として発足し、アメリカにおける医学教育の発展において中心的な役割を果たしてきた。パイオニア的な先端医療を数多く手掛けており、1966年にはアメリカで初めて男性から女性への性転換手術を行った。病床数は1000以上、毎年4万人以上の患者を受け入れている。

6位 大学連合病院シャリテ

ドイツ ベルリン

210406p42hos_06.jpg

PAUL ZINKEN ーPICTURE ALLIANCE/GETTY IMAGES


ベルリンがペストの大流行に襲われた1710年に設立され、ベルリン大学(現フンボルト大学ベルリン)医学部の付属病院に。今はベルリン自由大学の医学部とも連携し、ヨーロッパ最大規模の大学病院となっている。

新型コロナウイルスを同定するための最初の診断テストはここで開発された。昨年夏には毒物を盛られたロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイの治療を担った。病床数はベルリン市内の4施設合わせて約3000。

7位 カロリンスカ大学病院

スウェーデン ストックホルム

職員数約1万5800、病床数1600で、1810年にカール13世によって軍の外科医のための学校として設立されたカロリンスカ医科大学と提携している。同大学は医学系単科大学として世界最大級で、最も権威ある医科大学の1つ。この病院は生殖医学、胎児医学、外科手術、泌尿器科、脳神経外科に強く、小児専門病院2棟も備えている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中