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米中対立米軍、南シナ海での中国軍機飛行を批判
米軍は、南シナ海におけるここ1週間の中国軍機の飛行は地域の不安定要因となる攻撃的な行動パターンに合致すると批判した。写真は昨年3月、ベトナムのダナンに入港する米空母セオドア・ルーズベルト(2021年 ロイター/Kham)
米軍は29日、南シナ海におけるここ1週間の中国軍機の飛行は地域の不安定要因となる攻撃的な行動パターンに合致すると批判した。ただ、同海域の米海軍空母打撃群を脅威にさらすことはなかったとした。
米インド太平洋軍は声明で「セオドア・ルーズベルト空母打撃群は中国人民解放軍海軍および空軍の活動を全て注意深く監視したが、米海軍の艦艇や航空機、船員を脅威にさらすことはなかった」と説明した。
台湾は、戦闘機を含む中国軍機が前週、東沙諸島付近で台湾の防空識別圏(ADIZ)に一時侵入したと発表している。
外交筋などによると、中国軍機は23日午前から、米空母打撃群が東沙諸島の南を通過するのとほぼ同じタイミングで飛行。空母に対する作戦を想定した訓練を行っていたという。
関係筋の1人は「米空母の通過に合わせて意図的に訓練を行った」との見方を示し、「台湾だけを念頭に置いたものではない。中国は米国が南シナ海に入るのを阻止し、西太平洋における米国の影響力を弱めたいと考えている」と述べた。
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