新型コロナウイルス、男性の死亡リスクが高い理由
手洗いに無頓着な男性たち
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、喫煙者が新型コロナウイルスに感染した場合、呼吸器系がそもそも健全でないため、呼吸困難や肺炎になるリスクが高いと指摘する。また喫煙者には、喫煙と関係があるとされる生活習慣病「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」のような基礎疾患が潜んでいるかもしれず、新型コロナウイルスによりこれが悪化する可能性があるという。
アルジャジーラはさらに、単にたばこを吸うという行為が、ウイルスに感染するリスクを高めている可能性にも触れている。たばこを吸う際に顔に手を持っていくためだ。また、手を洗わずにたばこを扱ったり、人とシェアしたりする行為も危険だと指摘する。
一方で、男性の方が死亡するリスクが高い原因としてフランス24はもう一つ、「手洗い」に対する男性の意識の低さを挙げている。
例えば2009年に行われた調査では、公衆トイレ使用後、女性の場合は65%が手を洗ったが、男性で手を洗った人はわずか31%だった。また、2013年に米ミシガン州のトイレで4000人を観察した調査によると、トイレ後に男性の14.6%は手洗いせず、35.1%は水洗いのみで石けんは使わなかった。女性の場合、トイレ後に手洗いしない人は7.1%、石けんを使わない人は15.1%と、それぞれ男性の半分以下だった(ロイター)。