最新記事

新型コロナウイルス

新型コロナウイルス、男性の死亡リスクが高い理由

2020年4月9日(木)18時00分
松丸さとみ

手洗いに無頓着な男性たち

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、喫煙者が新型コロナウイルスに感染した場合、呼吸器系がそもそも健全でないため、呼吸困難や肺炎になるリスクが高いと指摘する。また喫煙者には、喫煙と関係があるとされる生活習慣病「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」のような基礎疾患が潜んでいるかもしれず、新型コロナウイルスによりこれが悪化する可能性があるという。

アルジャジーラはさらに、単にたばこを吸うという行為が、ウイルスに感染するリスクを高めている可能性にも触れている。たばこを吸う際に顔に手を持っていくためだ。また、手を洗わずにたばこを扱ったり、人とシェアしたりする行為も危険だと指摘する。

一方で、男性の方が死亡するリスクが高い原因としてフランス24はもう一つ、「手洗い」に対する男性の意識の低さを挙げている。

例えば2009年に行われた調査では、公衆トイレ使用後、女性の場合は65%が手を洗ったが、男性で手を洗った人はわずか31%だった。また、2013年に米ミシガン州のトイレで4000人を観察した調査によると、トイレ後に男性の14.6%は手洗いせず、35.1%は水洗いのみで石けんは使わなかった。女性の場合、トイレ後に手洗いしない人は7.1%、石けんを使わない人は15.1%と、それぞれ男性の半分以下だった(ロイター)。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB、明確な反対意見ある中で利下げ決定=10月F

ワールド

ゼレンスキー氏、トルコの和平仲介に期待 エルドアン

ワールド

EXCLUSIVE-米、ウクライナに領土割譲含む紛

ワールド

米政権のケロッグ特使、1月退任の意向 ウクライナ擁
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、完成した「信じられない」大失敗ヘアにSNS爆笑
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 6
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 7
    ホワイトカラー志望への偏りが人手不足をより深刻化…
  • 8
    衛星画像が捉えた中国の「侵攻部隊」
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 7
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中