最新記事

中国

習近平の武漢入りとWHOのパンデミック宣言

2020年3月12日(木)13時45分
遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

今回はさらにその番号に「色別コード」を付けている。

 緑コード:コロナに罹ってもいなければ患者との濃厚接触もない者

 黄コード:コロナに罹ってはいないが、患者と濃厚接触をした経験がある者および治癒したが、かつて罹ったことがある者

 赤コード:患者。

のように分類され、その行動が全て監視記録されている。緑カード以外の者が行動規範に違反した場合は、すぐに近くにいる当局者に知らせ警告あるいは拘束する。危険な規範に違反する者が現れたら処罰する。

たとえば日本で陽性と言い渡された人物が「わざと他人に移すために外出し飛沫感染行動を取った」というケースがあったが、そのような場合などは、非常に重い刑が科せられる仕組みになっている。

習近平の武漢入りに合わせてWHOがパンデミック宣言

3月11日、WHOのテドロス事務局長がパンデミック(世界大流行)宣言をようやく出した。中国における新規患者増加数の推移を見ながら、ここのところ、「ほとんどパンデミックに近い」という「奇妙な」表現を用いてきたが、習近平武漢入りという明確なシグナルが出されて「中国はもう安全」というのを確認した上でパンデミック宣言を出すという、この狡猾さ。

安倍首相の習近平に対する忖度とそっくりだ。

逆に習近平に忖度する人物は、こういうあざといパターンを取るという「模範的モデル」を示してくれていて分かりやすい。

1月27日付のコラム<「空白の8時間」は何を意味するのか?――習近平の保身が招くパンデミック>や1月31日付コラム<習近平とWHO事務局長の「仲」が人類に危機をもたらす>は「あってはならない蜜月」によって世界に危機をもたらし続けてきた。

そもそも1月23日の時点で緊急事態宣言を出すべきであったし、それを1月30日まで延期したとしても「中国への(&中国からの)渡航・交易の制限を設けない」という、緊急事態を骨抜きにするような忖度をしていなければ、安倍首相も習近平に忖度して湖北省だけに対象を絞ることもできなかっただろう。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、イランに48時間以内のホルムズ開放求め

ワールド

イラン、イスラエルの核施設付近攻撃 初めて長距離ミ

ビジネス

アングル:コーヒー相場に下落予想、「ココア型暴落」

ワールド

アングル:米公共工事から締め出されるマイノリティー
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    メーガン妃、親友称賛の投稿が波紋...チャリティーの場でにじんだ「私的発信」
  • 3
    BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の交通を遮断 ──「式場に入れない」新婦の訴えに警察が異例対応
  • 4
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 5
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 10
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中