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新型肺炎:どこまで広がるのか

アジア人を「病気持ち」と見なす欧米の差別意識は200年以上前から

2020年2月14日(金)15時45分
ジェーン・C・フー

だが、彼らは黙ってその恐怖に震えているわけではない。ソーシャルメディアには、こうしたステレオタイプに対抗するキャンペーンが続々と立ち上がっている。

ヨーロッパでは、中国系フランス人から始まった「#JeNeSuisPasUnVirus(私はウイルスじゃない)」というハッシュタグがトレンドになっている。中国発の動画アプリTikTok(ティックトック)を使って、人種差別的な扱いを受けたことをユーモアを交えて批判する人もいる。

CDCが新型コロナイウルスの感染対策として推奨しているのは、あくまで標準的な手順だ。つまりよく手を洗うこと、そして汚れた手で口や目、鼻を触らないこと。そこに特定の人種や地域を避けるようにという勧告は含まれていない。

それでも「感染症だから心配」と騒ぐアメリカ人がいたら、こう助言するといい。麻疹(はしか)のように、もっと危険で感染力の強いウイルス性疾患の最近の大流行は、アメリカが「感染源」であることを。

©2020 The Slate Group

<2020年2月18日号「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集より>

【参考記事】新型コロナウイルスがアパートの配管を通じて空気感染?(香港)

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2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。

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