米中貿易戦争に発展か 習近平がトランプの「炎と怒り」軽視?
一方、中央政府は依然として平静を装っている。
「中国当局者が来たるべき米中貿易戦争にナーバスになっているかって。私はそうは思わない」と、貿易を専門とするシンガポール国立大学のWang Jiangyu氏は話す。
中国はこれまで、1992年と95年の場合も含め、米通商法301条による調査を交渉で乗り切ってきた。
中国商務省に近い人物は、301条により関税を課すことは自滅行為であるとし、代わりに交渉することを呼びかける。
「われわれはこの問題にじっくり取り組むべきだ。米国の要求が理にかなっているなら、われわれはWTOに持ち込もうとは思わない」
今回の場合、協議やWTOによる解決に頼ろうとする姿勢は、中国の計算ミスとなる可能性があると、米財界人は指摘する。
中国政府が理解していないのは、トランプ政権が「大真面目」だということだと、前出の米財界代表団メンバーは言う。「彼ら(トランプ政権)は小さなことで手を打つことはしないだろう」
(翻訳:伊藤典子 編集:山口香子)
[北京 19日 ロイター]
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