新型コロナの感染封じ込めた韓国 楽しみながらステイホームしたアイディアとは
世界的に話題となっているタルゴナコーヒー。作るためには材料の他に体力が必要だ。
<ひと足早く新型コロナ対策の制限解除となった韓国は、どんな工夫でステイホームを乗り切った?>
リモート飲み会、Netflix party、Zoom用壁紙、働く人に感謝の気持ちを込めた絵やメッセージ等を窓に張る窓際美術館......。今回の新型コロナウイルスによる世界的な外出自粛で様々なブームが生み出されている。
特にSATY HOMEの呼びかけが始まると、世界中から家で一人、もしくはリモートで楽しめるユニークなアイディアが誕生し、それがSNSなどを通じてどんどん世界に拡散されている。
そんななか、お隣りの韓国から誕生した大ヒットブームといえば、ダルゴナコーヒーと呼ばれる飲み物だろう。
ダルゴナコーヒーとは、外出自粛に家で時間をもて余した人たちが考え出した、美味しく時間つぶしができるコーヒーのアレンジレシピだ。まるでカフェメニューにありそうなビジュアルの可愛さも相まって、写真や動画がSNSで拡散されると、瞬く間に世界で大流行し始めた。
英語でも韓国語そのままのDalgona Coffeeという発音で呼ばれ、スウェーデンのあるカフェでは「Dalgona」の名前でメニューになったほどだ。
3つの材料を400回混ぜる
作り方は簡単だ。材料はたった4つ「水(もしくはぬるま湯)+砂糖+インスタントコーヒーの粉、そして牛乳」だけでできる。まず牛乳以外の材料を1:1:1の割合で容器に入れてホイップクリーム状態になるまで400回ほどまぜる。最後にコップに入れた牛乳に浮かべれば、おしゃれなお店で出てきそうなコーヒーが出来上がる。
ソウルの街を歩けば、カフェの多さに驚く日本人は多い。韓国人はカフェ好きで、またお茶よりもコーヒーの方が飲まれているのではないかと思うほど、珈琲党が多い国だ。コロナのせいで外出できないなか、カフェ好きの韓国人たちはこういった「おうちカフェ」をして楽しんでいる。
ダルゴナ(달고나 )とは、日本でも昔懐かしいカラメル焼のお菓子のことを指す。ダルゴナコーヒーのブームと共に、ソウル牛乳は「ダルコナ味の牛乳」を早速発売開始した。また、食品会社ノンシンからは、ベビースターラーメンを固めたようなチョルビョンというお菓子のダルゴナ味が発売され話題となった。何事もフットワークの軽さが韓国の特徴だ。