最新記事
スタートアップ

Apple Vision Proで海中を探索...Graffityが手掛ける空間映像「Ploom Dive」

2024年9月11日(水)14時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
「Ploom Dive」の「トロピカルな海中シーン」 Graffity

「Ploom Dive」の「トロピカルな海中シーン」 Graffity

<海中を探検できる空間映像体験「Ploom Dive」が9月13日より、銀座、なんば、名古屋の3店舗の「Ploom Shop」で提供開始>

空間コンピューティング対応ヘッドセット「Apple Vision Pro」の日本での発売から約3カ月。市場に次々と新コンテンツが登場する中、スタートアップ企業のGraffityが日本たばこ産業(JT)と共同で、空間映像体験「Ploom Dive」を実現した。

【動画】Apple Vision Proで海中を探索...Graffityが手掛ける空間映像「Ploom Dive」

Graffityは2017年に創業したARエンターテインメント企業で、これまでにARシューティングゲーム「ペチャバト」や「Shuriken Survivor」などを展開してきた実績がある。

今回発表されたPloom Diveは、海洋生物に囲まれたデジタル空間を楽しむ映像コンテンツだ。「Ploom Shop」銀座店、なんば店、名古屋店で提供され、Apple Vision Proを使用した空間映像体験が楽しめる。

9月13日から、利用者はまるで海中でクジラや魚と触れ合うような特別な喫煙体験を味わえる。このように店舗でApple Vision Proを活用したコンテンツを提供するのは国内初の試みとなるという。

Graffityの代表取締役CEO、森本俊亨氏は9月11日の記者発表会で、「水中で光と動きが交差するような映像体験」や「リアルなクジラを見られるインタラクティブな体験」を実現することに注力したと語った。

JTの狙いは「試喫以上の価値提供」

newsweekjp_20240911053846.jpg

JTの商品企画部・ブランドマネージャーの福本茂孝氏(左)とGraffity代表取締役CEOの森本俊亨氏

約60万円という高価なApple Vision Proを無料で体験できることは、Ploom Shopの利用者にとって大きなメリットだ。しかし、JTにはどのような狙いがあるのだろうか。

JTの商品企画部・ブランドマネージャーの福本茂孝氏は、単なる試喫以上の価値提供を目指し、さまざまな技術を検討する中で、新たなチャレンジとしてGraffityと組んだと説明した。

「近年の喫煙環境は狭かったり薄暗かったり、密集した場所が多いですが、Ploomの空間ではより深いリラックス感を味わっていただきたいと考えています」と福本氏は語る。

Ploom Diveは9月13日よりPloom Shopの3店舗で提供開始し、終了時期は未定だが、当面は提供を続ける予定だという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

再送-解任後に自殺のロシア前運輸相、横領疑惑で捜査

ビジネス

中国5カ年計画、発改委「成果予想以上」 経済規模1

ワールド

焦点:マスク氏の新党構想、二大政党制の打破には長く

ビジネス

6月工作機械受注は前年比0.5%減=工作機械工業会
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 3
    「ヒラリーに似すぎ」なトランプ像...ディズニー・ワールドの大統領人形が遂に「作り直し」に、比較写真にSNS爆笑
  • 4
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 7
    自由都市・香港から抗議の声が消えた...入港した中国…
  • 8
    人種から体型、言語まで...実は『ハリー・ポッター』…
  • 9
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 10
    「けしからん」の応酬が参政党躍進の主因に? 既成…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 7
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 8
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 9
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 10
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中