最新記事

韓国経済

韓国カカオ、米国のウェブトゥーンと小説2アプリを1000億円超で取得へ

2021年5月11日(火)12時37分
KakaoTalkのアプリ

韓国のインターネット大手カカオ傘下のカカオエンターテインメントは11日、米国拠点のウェブ漫画アプリ「タパス」とウェブ小説アプリ「ラディッシュ」をそれぞれ5億1000万ドルと4億4000万ドルで取得すると発表した。

韓国のインターネット大手カカオ傘下のカカオエンターテインメントは11日、米国拠点のウェブトゥーンアプリ「タパス」とウェブ小説アプリ「ラディッシュ」をそれぞれ5億1000万ドルと4億4000万ドルで取得すると発表した。

カカオエンターテインメントのイ・ジンス最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、知的財産権ビジネスを通じて北米市場に本格参入していくとし、同社の韓国や日本での成長モデルは米国や他の英語圏でも通用すると判断したと語った。

カカオのウェブトゥーンは韓国と日本で人気を集めており、同社の漫画アプリ「ピッコマ」はゲーム以外のアプリとしては日本で最も売り上げが大きいアプリの一つとなっている。

ラディッシュ創業者兼CEOのSeungyoon Lee氏はロイターに対し、カカオは連載小説の知的財産権、映画制作会社、芸能事務所、Kポップアーティストのレーベルや関連コンテンツ企業を所有し、一つの知的財産権を多方面のビジネスに活用できる「特異性」を持つと指摘。ウェブ小説をオンライン漫画化し、さらにテレビドラマ化や映画化につなげることが可能だと語った。

ラディッシュの過去の資金調達ラウンドには、カカオのほか、ソフトバンクグループの投資部門も参加していた。

先月には韓国の人気グループ、BTS(防弾少年団)が所属する韓国の大手芸能事務所HYBEが米音楽プロデューサーのスクーター・ブラウン氏がCEOを務めるイサカ・ホールディングスの買収を発表するなど、韓国エンターテインメント企業の北米進出が相次いでいる。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・はるな愛「私のとっておき韓国映画5本」 演技に引き込まれ、究極の愛について考える
・韓国、輸出好調なコンテンツ業界に落とし穴 女性嫌悪と男性嫌悪が激突炎上
・韓国ウェブトゥーン、映像化で世界へ進出 Netflixでヒット「梨泰院クラス」など原作から配給までワンストップで生み出す


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ全域で通信遮断、イスラエル軍の地上作戦拡大の兆

ワールド

トランプ氏、プーチン氏に「失望」 英首相とウクライ

ワールド

インフレ対応で経済成長を意図的に抑制、景気後退は遠

ビジネス

FRB利下げ「良い第一歩」、幅広い合意= ハセット
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 8
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 10
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中