文在寅の経済政策失敗で格差拡大 韓国「泥スプーン」組の絶望
「泥スプーン」は映画、マンガ、ドラマにも反映
「泥スプーン」と「金スプーン」という考え方は、近年、ポップカルチャーにも影を落としている。
社会の両極端の階層に位置する2つの家庭を描いたポン・ジュノ監督の映画「パラサイト」は、国内外で大成功を収め、カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを獲得、アカデミー賞でも最優秀作品賞にノミネートされた。
デジタルコミックの人気ファンタジー作品「金のスプーン」は、貧しい少年が、魔法の「金のスプーン」で食事をすることにより、自分の家族を金持ちの友人の家族と交換してしまう話で、まもなくテレビドラマとしてシリーズ化される。
デビュー当初に苦労したことで「泥スプーンのアイドル」として知られる人気男性グループBTSまでもが、持ち歌の「FIRE」で「私をスプーンと呼ばないで、私はただの人間だ」と歌い、社会的分断と戦う姿勢を見せる。
子どもの最初の誕生日には豊かな生活を願って金の指輪を贈るのが伝統だったが、今や金のスプーンがプレゼントとして人気を博している。
こうした大衆文化のなかで「金スプーン/泥スプーン」が描かれているという事実こそ、「持たざる者」たちの苦い絶望感を反映している、と語るのは、若年求職者と非正規労働者を支援する市民団体「Youth Taeil」のキム・ジョンミン代表。
「文政権・与党の有力者たちは改革者を自任しているにもかかわらず、低所得階級の苦しみには耳を傾けない、旧来どおりの政治家でしかない」と同氏は言う。
(翻訳:エァクレーレン)
[ソウル ロイター]
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