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大阪・関西万博に、巨大な「怪物」が上陸予定? 英国で大人気「シー・モンスター」とは
シー・モンスターを見て「史上最悪のガラクタ」と感じる人もいるだろうし、人類の近未来に想像を巡らす人もいるかもしれない。感じ方は人によっていろいろあっていい。しかし、産業革命以来、経済の成長を支えてきた石炭や石油など化石燃料はその役目を終えつつある。
オマホニー氏は「私たちには伝えたい3つの大きなストーリーがあった。一つは産業構造物を単に取り壊すのではなく、再生可能エネルギーについて再構築し、再利用できるような構造を探すということ。ここでは風力発電の始まりも見ることができる。次にアートやデザインが加わった時に再生可能エネルギーの未来はどうなるかということだ」と語る。
「3つ目は英国の天候についてだ。英国人はいつも天気の話をしている。文化的アイデンティティーの一部だ」(オホマニー氏)。英国の天気は猫の目のように目まぐるしく変わる。突然、雨が降り出すことが多いため、1日はその日の天気予報を確認することから始まる。そして雨上がりの日、公園の芝生は輝くような緑の息吹を感じさせてくれる。
25年間、北海油田で使用されたリグはオランダで解体、洗浄され、海を輸送されてきた。7月中旬、ウェストン=スーパー=メアに到着、砂浜に板を敷き移動させた。木々を植えたワイルド・ガーデンや人口滝、太陽光の発電装置がインストールされ、9月下旬から公開され、連日4000~8000人の家族連れでにぎわっている。最大2時間待ちという人気だ。
海上輸送や組み立てのプロセス一つひとつが人類の歩みを思い起こさせてくれる。
スナク新英首相は予算準備に忙しく、COP27を欠席
国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)は11月6~18日、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催される。昨年、英北部グラスゴーで開かれたCOP26でリシ・スナク新首相は財務相として「ネットゼロ(温室効果ガス排出量を実質ゼロにすること)」に向け、公的資金の拡大、民間資金の動員、世界の金融システムの再構築を提案した。
英国の金融機関や上場企業に対し、2050年ネットゼロを実現するため、どのように脱炭素化していくのかを詳細に説明した移行計画を公表するよう求めた。国際金融都市ロンドンを史上初の「ネットゼロ金融センター」にするとも宣言した。欧州連合(EU)からの離脱で地盤沈下したロンドンを脱炭素化で再浮上させる意気込みを見せた。