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米軍、トランスジェンダーの兵士を実質排除へ=国防総省メモ

2025年02月27日(木)15時27分

米国防総省のメモによると、米軍のトランスジェンダー兵士は今後、例外的に認められない限り、軍務から切り離され、実質的に入隊や従軍が禁止される。資料写真、シアトルでトランスジェンダーの若者らを支援する集会、8日(2025年 ロイター/David Ryder)

Idrees Ali Phil Stewart

[ワシントン 26日 ロイター] - 米国防総省のメモによると、米軍のトランスジェンダー兵士は今後、例外的に認められない限り、軍務から切り離され、実質的に入隊や従軍が禁止される。

この措置はすでに軍務に就いているトランスジェンダー兵士も対象で、第一次トランプ政権が導入したトランスジェンダー制限よりも踏み込んだ内容。擁護派からは前例がないとの批判が出ている。

トランプ大統領は先月、軍の「多様性、公平性、包摂性(DEI)」プログラムを撤廃する大統領令に署名。生物学的な性と性自認が一致しないトランスジェンダー兵士を軍から排除する方針を示していた。

国防総省は今月、米軍はトランスジェンダーの入隊を認めず、軍人の性転換措置の実施や支援を停止すると発表していた。

国防総省が26日に裁判所に提出したメモによると、同省は30日以内にトランスジェンダー兵士を特定する手順を作り、その後30日以内に該当した兵士の除隊を開始する必要がある。

メモは「軍人の即応性、殺傷力、結束力、誠実さ、謙虚さ、統一性について高い基準を設けることは政府の方針だ」と説明した。

国防総省はトランスジェンダー兵士の正確な数を把握していない。

同省は「戦争遂行能力を直接支援するような、やむを得ない利益がある場合に限り」除隊免除を認めると説明。免除を受けるためには、本人が「3年間にわたり性の安定を証明する」など、いくつかの基準を満たすことができなければならないという。

ロイター
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