ハマスが人質4遺体返還、イスラエルも釈放 停戦第1段階近く期限
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2月27日、イスラエル首相府は27日未明、イスラム組織ハマスから人質4人の遺体が返還されたと発表した。イスラエル側はパレスチナ人の釈放を開始した。写真はイスラエルの刑務所から釈放されたパレスチナ人捕虜と抱き合う人。パレスチナのラマッラーで撮影(2025 ロイター/Mohammed Torokman)
[エルサレム 27日 ロイター] - イスラエル首相府は27日未明、イスラム組織ハマスから人質4人の遺体が返還されたと発表した。イスラエル側はパレスチナ人の釈放を開始した。
パレスチナ人釈放を巡っては、イスラエルがハマスによる人質解放時の式典を問題視して延期していた。今回の引き渡しではそうした式典は行われなかった。
中継映像によると、釈放された一部のパレスチナ人を乗せたバスはイスラエルの刑務所からヨルダン川西岸地区のラマラに到着し、数百人に出迎えられた。
1月19日に発効したパレスチナ自治区ガザの停戦合意は、双方が違反を非難しているものの、おおむね順守されている。ただ、今週末に第1段階の期限を控え、第2段階の行方はなお不透明だ。
ハマスは27日、第2段階の交渉を開始する用意があるとし、残りの人質が解放される唯一の方法は停戦に対するコミットメントだと述べた。
第1段階の合意にはイスラエル人人質33人の引き渡しとパレスチナ人2000人前後の釈放、ガザの一部地域からのイスラエル軍撤退、人道支援の拡大が含まれた。
第1段階の期限が3月1日に迫る中、残る59人の人質解放につながる期限延長が実現するか、あるいは第2段階を巡る交渉が開始されるかどうかは不透明だ。