インドGDP、7─9月5.4%に鈍化 製造業と個人消費が減速
インドの7─9月期国内総生産(GDP)は前年比5.4%増で、4─6月期の6.7%増から減速し、市場予想を大幅に下回った。製造業と消費が減速し、7四半期ぶりの低成長となった。アーメダバードで2023年7月撮影(2024年 ロイター/Amit Dave)
Manoj Kumar Shivangi Acharya
[ニューデリー 29日 ロイター] - インドの7─9月期国内総生産(GDP)は前年比5.4%増で、4─6月期の6.7%増から減速し、市場予想を大幅に下回った。製造業と消費が減速し、7四半期ぶりの低成長となった。
ロイターがまとめた予想は6.5%増、インド準備銀行(中銀)の予測は7%増だった。
GDPの60%を占める個人消費は6.0%増で前期(7.4%増)から鈍化。エコノミストによると、個人消費は農村部では回復したものの、都市部は食品の値上がりや高金利、実質賃金の弱い伸びで低迷した。
製造業は2.2%増で、前期(7%増)から鈍化した。
コタック・マヒンドラ銀行のエコノミスト、ウパスナ・バードワジ氏は、製造業が最も打撃を受けたと指摘し、通年の成長は中銀の予測を大幅に下回る6.2%程度と予想した。
農業は3.5%増で、前期(2%増)を上回った。
経済活動の指標である粗付加価値(GVA)は5.6%増で、前期(6.8%増)を下回った。
政府支出は実質ベースで前年比4.4%増。前期は0.2%減だった。
中銀は今年度(2025年3月まで)の成長率を7.2%と予想しているが、一部民間エコノミストは予想を下方修正している。