フィリピン副大統領の弾劾訴追、マルコス大統領「国民の利益にならず」
フィリピンのマルコス大統領は29日、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾訴追は議会を拘束するだけで国民の利益にはならないと述べた。写真はマルコス大統領。7月撮影。(2024年 ロイター/Lisa Marie David)
[マニラ 29日 ロイター] - フィリピンのマルコス大統領は29日、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾訴追は議会を拘束するだけで国民の利益にはならないと述べた。
ドゥテルテ氏は23日、自分が殺されるようなことがあれば、大統領夫妻とロムアルデス下院議長を暗殺するよう殺し屋を雇ったと発言した。同氏の発言を受けて、治安当局は週末、警備を強化するとともに、調査を実施することを明らかにした。
ABS-CBNニュースによると、カストロ議員は29日、賄賂などを理由に下院議員らがドゥテルテ氏の弾劾訴追を行う予定だと語った。
弾劾訴追についてマルコス氏は記者団に「なぜ時間を無駄にするのか」と述べ、「フィリピン国民の生活を改善することにはならない。私に言わせれば、これは大した問題ではない」と語った。
議員らは、ドゥテルテ氏が教育相在任中に公金を不正に使用した疑いで捜査を進めている。同氏は6月に兼務していた教育相を突然辞任、不正行為を否定している。