ニュース速報
ワールド

石破新総裁、外相に岩屋元防衛相を起用 党副総裁に菅前首相=関係者

2024年09月29日(日)15時15分

自民党の石破茂新総裁は、1日に発足する予定の新内閣で岩屋毅元防衛相を外相に充てる意向を固めた。事情を知る関係者2人が29日、明らかにした。写真は防衛相当時、エスパー米国防長官と会談する岩屋氏。2019年8月、東京の防衛省で撮影(2024年 代表撮影)

Yoshifumi Takemoto

[東京 29日 ロイター] - 自民党の石破茂新総裁は、1日に発足する予定の新内閣で岩屋毅元防衛相を外相に充てる意向を固めた。事情を知る関係者2人が29日、明らかにした。このうち1人を含む関係者2人によると、石破氏は30日の党役員人事で副総裁に菅義偉前首相を起用する考え。

石破氏は新政権発足後、国民に信を問うためなるべく早く衆議院の解散に踏み切る考え。この日出演したNHKの討論番組で、10月の解散・総選挙・投開票の可能性を問われ、「いろいろな可能性は否定しない」と語った。

岩屋氏は安倍晋三内閣で防衛相を務めた。岸田文雄首相や石破氏と近く、今回の総裁選では石破氏の選対本部長だった。

石破氏はこのほかの主要閣僚として、林芳正官房長官を続投させる意向を固めたことが分かっている。石破氏は前出のNHKの番組で、「岸田政権を基本的に引き継ぐので、外交・安全保障も経済政策も連続性がなければならない。そういう方に官房長官に座っていただくのは当然だ」と話した。

林氏は昨年12月から岸田内閣の官房長官を務めてきた。27日に投開票された自民党総裁選に出馬し、1回目の投票で65票を獲得し4位となった。旧岸田派のナンバー2として外務相などを歴任した。

共同通信などによると、財務相には加藤勝信元官房長官を起用する方針。NHKは、防衛相に中谷元・元防衛相を充てる案が浮上していると報じた。

与党関係者2人によると、内閣を支える党の要職には幹事長に森山裕総務会長、政調会長に小野寺五典元防衛相、選挙対策委員長に小泉進次郎元環境相を起用する。

また、党の副総裁には菅前首相を充てる意向を固めた。菅氏は総裁選で小泉氏を支援した。

(竹本能文 編集:久保信博)

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、不法移民を激しく非難 ハリス氏に「精神

ワールド

石破新総裁、外相に岩屋元防衛相を起用 党副総裁に菅

ワールド

イスラエル、ヒズボラ指導者殺害の正当性主張 イラン

ビジネス

アングル:AIで急増する米国の電力需要、原発活用の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッション」に世界が驚いた瞬間が再び話題に
  • 2
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する「ロボット犬」を戦場に投入...活動映像を公開
  • 3
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 4
    【クイズ】「バッハ(Bach)」はドイツ語でどういう…
  • 5
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 6
    南洋のシャチが、強烈な一撃でイルカを「空中に弾き…
  • 7
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
  • 8
    メーガン妃が編集したヴォーグ誌「15人の女性をフィ…
  • 9
    「石破首相」を生んだ自民党総裁選のダイナミズムと…
  • 10
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 1
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 2
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 3
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断された手足と戦場の記憶
  • 4
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 5
    白米が玄米よりもヘルシーに
  • 6
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 7
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 8
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 9
    先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない…
  • 10
    50年前にシングルマザーとなった女性は、いま荒川の…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 5
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 6
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 7
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 8
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 9
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 10
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中