サウジ、パレスチナ「2国家解決」促進で国際同盟結成
サウジアラビアのファイサル外相(写真)は26日、パレスチナ自治区ガザの紛争を解決するため、イスラエルとパレスチナが国家として共存する「2国家解決」を促す国際同盟を結成したことを明らかにした。25日の代表撮影。(2024年 ロイター)
Clauda Tanios
[ドバイ 27日 ロイター] - サウジアラビアのファイサル外相は26日、パレスチナ自治区ガザの紛争を解決するため、イスラエルとパレスチナが国家として共存する「2国家解決」を促す国際同盟を結成したことを明らかにした。
ニューヨークで開かれた国連総会の合間に述べた。
サウジ国営通信によると、国際同盟にはアラブ諸国、イスラム諸国、欧州諸国が参加している。具体的な国名は明らかにしていない。
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は、最初の会合がリヤドとブリュッセルで開かれるとXに投稿した。
ファイサル外相は「紛争と苦しみの連鎖を断ち切り、イスラエルを含む地域全体が安全と共存を享受する新しい現実を築くには、2国家解決の実現が最善の策だ」と述べた。
サウジの実権を握るムハンマド皇太子は先週、パレスチナ国家が樹立されない限り、サウジが「イスラエルと国交を樹立することはない」と明言。パレスチナ人に対する「イスラエルの占領による犯罪」を強く非難した。
サウジは米国を仲介役としてイスラエルとの国交正常化に動いていたが、関係者2人が今年明らかにしたところによると、昨年10月にイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦争が勃発して以降、正常化は凍結されている。