50年までの世界石油需要に「相当」な成長余地=ロシア・エネルギー次官
ロシア・エネルギー省のソロキン次官は26日、世界の石油需要が2050年までに「相当」伸びる可能性があるとの見方を示した上で、同国には追加供給の用意があると語った。写真はロシア南東部タタールスタン共和国のアルメチェフスク郊外で昨年6月撮影(2024年 ロイター/Alexander Manzyuk)
[モスクワ 26日 ロイター] - ロシア・エネルギー省のソロキン次官は26日、世界の石油需要が2050年までに「相当」伸びる可能性があるとの見方を示した上で、同国には追加供給の用意があると語った。
ソロキン氏は、需要がなければロシアは市場を石油であふれさせることを望まないと明言。石油の採取が今後より困難になり、生産コストが上昇するのは確実だと付け加えた。
ロシア紙ベドモスチの今月の報道によると、エネルギー省は30年の同国原油生産量を5億4000万トン(日量1080万バレル)と予想している。23年の5億3100万トンを上回る水準だ。
ソロキン氏はエネルギー関連のイベントで「5億4000万トンという数字は免責事項付きの基本シナリオだ。(石油輸出国機構=OPEC=加盟国とロシアなど非加盟の産油国で構成する)OPECプラスとの協力や市場の需要などを考慮したものだ」と語った。
ソロキン氏によると、エネルギー省は世界の石油需要が30年までに、少なくとも日量500万─700万バレル増加すると予想している。現在の消費量を4.5─5.5%上回る水準で、同氏は50年まで最低5%の成長を見込んだ。