ニュース速報
ワールド

50年までの世界石油需要に「相当」な成長余地=ロシア・エネルギー次官

2024年09月27日(金)12時44分

 ロシア・エネルギー省のソロキン次官は26日、世界の石油需要が2050年までに「相当」伸びる可能性があるとの見方を示した上で、同国には追加供給の用意があると語った。写真はロシア南東部タタールスタン共和国のアルメチェフスク郊外で昨年6月撮影(2024年 ロイター/Alexander Manzyuk)

[モスクワ 26日 ロイター] - ロシア・エネルギー省のソロキン次官は26日、世界の石油需要が2050年までに「相当」伸びる可能性があるとの見方を示した上で、同国には追加供給の用意があると語った。

ソロキン氏は、需要がなければロシアは市場を石油であふれさせることを望まないと明言。石油の採取が今後より困難になり、生産コストが上昇するのは確実だと付け加えた。

ロシア紙ベドモスチの今月の報道によると、エネルギー省は30年の同国原油生産量を5億4000万トン(日量1080万バレル)と予想している。23年の5億3100万トンを上回る水準だ。

ソロキン氏はエネルギー関連のイベントで「5億4000万トンという数字は免責事項付きの基本シナリオだ。(石油輸出国機構=OPEC=加盟国とロシアなど非加盟の産油国で構成する)OPECプラスとの協力や市場の需要などを考慮したものだ」と語った。

ソロキン氏によると、エネルギー省は世界の石油需要が30年までに、少なくとも日量500万─700万バレル増加すると予想している。現在の消費量を4.5─5.5%上回る水準で、同氏は50年まで最低5%の成長を見込んだ。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

コメルツ銀とウニクレディト、きょう午前に協議へ 株

ワールド

自民党新総裁に石破氏、決選投票で215票 高市氏1

ワールド

焦点:中国が脱北者に監視包囲網、摘発と送還の「数値

ワールド

焦点:中東情勢、米国の限界露呈 色あせる「バイデン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    白米が玄米よりもヘルシーに
  • 2
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 3
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断された手足と戦場の記憶
  • 4
    中国で牛乳受難、国家推奨にもかかわらず消費者はそ…
  • 5
    50年前にシングルマザーとなった女性は、いま荒川の…
  • 6
    解雇規制緩和はジョブ型雇用とセットでなくては機能…
  • 7
    ロシア弾薬庫で相次ぐ「巨大爆発」を間近でとらえた…
  • 8
    猫のために福祉施設や生活保護を拒否するホームレス…
  • 9
    イスラエルへの「ダブルスタンダード」に、今こそ国…
  • 10
    自著をヒットさせてきたライターが語る「本を出した…
  • 1
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 2
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がんだけを狙い撃つ、最先端「低侵襲治療」とは?
  • 3
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖
  • 4
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 5
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 6
    白米が玄米よりもヘルシーに
  • 7
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 8
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 9
    NewJeans所属事務所問題で揺れるHYBE、投資指標は韓…
  • 10
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_i…
  • 9
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 10
    無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中