米上院、ウクライナ追加支援の年内採決なし 休暇中に交渉継続
米議会で協議されているウクライナ追加支援と米国の国境警備強化などの予算案について、議会上院指導部は19日、 民主・共和両党の交渉が続いているため、来年初めまで採決されないとの見方を示した。 18日撮影(2023年 ロイター/Elizabeth Frantz)
Makini Brice Richard Cowan
[ワシントン 19日 ロイター] - 米議会で協議されているウクライナ追加支援と米国の国境警備強化などの予算案について、議会上院指導部は19日、 民主・共和両党の交渉が続いているため、来年初めまで採決されないとの見方を示した。
上院民主党トップのシューマー院内総務は記者団に対し「1月にかけての休暇期間中、われわれの交渉担当者は懸命な取り組みを継続する」と述べた。
共和党上院ナンバー2のジョン・スーン議員も、1月に入る前に合意に達することはないと予想。「国境警備を巡る実質的な合意をクリスマス前に得ることが不可能になる時点まで、民主党は時間を使い果たした」と述べた。
シューマー氏と上院共和党トップのマコネル院内総務は共同声明で、交渉は「心強い進展を見せている」としながらも、「困難な問題が残っている」とした。
ホワイトハウス当局者は今月初め、ウクライナに対する支援について、議会が行動を起こさなければ資金が年末までに枯渇すると警告している。