ニュース速報

ワールド

米、112カ国に4億回分のコロナワクチン提供完了=ホワイトハウス

2022年01月27日(木)11時02分

米ホワイトハウスは26日、米国がこれまでに約4億回分の新型コロナウイルスワクチンを海外に提供したと明らかにした。低所得国に12億回分を提供すると表明した政策の一環。写真は2020年12月、ミシガン州ポーテージで撮影(2022年 代表撮影)

[ワシントン 26日 ロイター] - 米ホワイトハウスは26日、米国がこれまでに約4億回分の新型コロナウイルスワクチンを海外に提供したと明らかにした。低所得国に12億回分を提供すると表明した政策の一環。

新型コロナ対策調整官を務めるジェフ・ザイエンツ氏は「きょう、われわれの世界的支援の取り組みは4億回の節目に到達した。112カ国に、無償・無条件で提供した」と語った。

CNNがホワイトハウス当局者の発言としてこの日伝えたところによると、最新の提供分としては、ファイザーとビオンテック開発のワクチン320万回分をバングラデシュに、470万回分をパキスタンに供与するなどした。

米政府は先に、ワクチン共有の国際スキーム「COVAX(コバックス)」に5億回分を追加供与すると表明。供与計画が12億回に拡大した。最新の便は今月にも出荷されるという。

世界の医療専門家らは、貧困国をコロナ禍から保護するには少なくとも50億─60億回分が必要とみている。

コバックスは144カ国に10億回分以上を提供しており、2022年半ばまでにワクチン接種率70%を目指している。

医療専門家らは、ワクチンへのアクセス改善に対する富裕国の努力不足を指摘。特に米国は、世界の大半の人が1回目の接種を受けられていない中で2回目まで完了した人に3回目の追加接種(ブースター接種)を行っていると名指しで批判されている。

ザイエンツ氏は、「わが国は、他のあらゆる国の4倍を世界に無償提供している」と反論した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国の和平案でウクライナに圧力、欧州は独自の対案検

ワールド

プーチン氏、米国のウクライナ和平案を受領 「平和実

ビジネス

ECBは「良好な位置」、物価動向に警戒は必要=理事

ビジネス

米製造業PMI、11月は51.9に低下 4カ月ぶり
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    中国の新空母「福建」の力は如何ほどか? 空母3隻体制で世界の海洋秩序を塗り替えられる?
  • 4
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 7
    ロシアのウクライナ侵攻、「地球規模の被害」を生ん…
  • 8
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中