ニュース速報

ワールド

自民に首相直轄の財政健全化推進本部、年明けにPB目標議論

2021年12月07日(火)12時41分

自民党は7日、岸田文雄首相(同党総裁)直轄の財政健全化推進本部を立ち上げた。会合であいさつした首相は「財政は国の礎」と述べ、「コロナ対策と中長期的な財政健全化は両立する」と強調した。写真は岸田首相(左)と麻生太郎自民党副総裁。11月9日、自民党役員会前に東京の党本部で撮影(2021年 時事通信)

[東京 7日 ロイター] - 自民党は7日、岸田文雄首相(党総裁)直轄の財政健全化推進本部を立ち上げた。会合であいさつした首相は「財政は国の信頼の礎」と述べ、「コロナ対策と中長期的な財政健全化は決して矛盾はしない」と強調。年明けにも基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)黒字化を目指す財政健全化目標年度の検証議論を行うと述べた。

財政健全化推進本部は本部長に額賀福志郎氏、最高顧問に麻生太郎副総裁が就く。

<消費税2度上げて安倍内閣支持率上昇─麻生氏>

岸田氏は「国際社会で国の信頼を維持していく、そうした姿勢は政治にとって大きな責任、責任政党である自民党にとっても大切な使命」と指摘し、まずは足元のコロナ対策、経済対策を行い、その上で財政健全化について検討が必要との見解を強調した。

麻生氏は財政政策については自民党内でも国債の無制限発行を可能とする現代貨幣理論(MMT)の信奉者がいると指摘。それに対して日本の財政赤字が国内総生産(GDP)の2倍もありながら国が成り立っているのは資産があるおかげと説明。ただし「資産には売れるものと売れないものがある」と述べ、フローベースでの財政健全化の実現の重要性を強調した。また「安倍内閣で消費税率を2度引き上げ、支持率は上がった」と話した。

<健全化決断、遠くない時期に来る─額賀氏>

自民党内では1日、MMT推進派の西田昌司氏が本部長となる財政政策検討本部が初会合を開催し、最高顧問に安倍晋三元首相、顧問に高市早苗政調会長らが就いている。財政をめぐり、麻生、安倍氏がそれぞれ健全化、積極化を唱える議連の顧問に就いた格好。 麻生氏は「マスコミが、安倍・麻生と面白く書く餌食になるのは避けないといけない」と述べた。

額賀氏は「経済再生、経済成長、財政健全化の決断が必要な時が(遠くない時期に)来るだろう」としたうえで、「将来をきちっと岸田政権に切り拓いてもらう裏舞台を作るのが我々の役割だ」と強調した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

26年度の米財政赤字は1.853兆ドルに拡大の見通

ワールド

ロシア、米主導「平和評議会」初の首脳会合に不参加=

ビジネス

FRBの利下げ観測後退、堅調な雇用統計受け 4月ま

ワールド

トランプ氏、イスラエル首相と会談 イラン問題が焦点
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 10
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中