ニュース速報

ワールド

米のオミクロン感染10人に、市中感染も確認

2021年12月03日(金)12時29分

米国で2日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の2例目の感染が確認された。撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 2日 ロイター] - 米ニューヨーク州のホークル知事は2日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の感染者5人が確認されたと明らかにした。また、ハワイ州でも1人の感染が確認され、国内の感染者は合計10人となった。

ホークル知事は会見で、最近アフリカから帰国したロングアイランド在住の67歳の女性が感染したとし、ワクチン接種歴はあるが何度接種しているかは不明だと説明した。

他の4人の感染者はニューヨーク市在住だが現時点で詳細は不明という。

ハワイ州保健当局は、同州初となるオミクロンの感染を確認したと発表。感染者は渡航歴がなく、市中感染だと説明した。以前に新型コロナに感染したことがあり、ワクチンは接種していなかったという。

カリフォルニア州、コロラド州、ミネソタ州でも感染が確認されている。保健当局によると、いずれもワクチン接種を完了しており、軽い症状だという。

このうち、ミネソタ州の男性は国内初の市中感染者で、最近ニューヨーク市を訪れていた。

コロラド州では、アフリカ南部から最近帰国した女性のオミクロン感染が確認された。

米国では1日、カリフォルニア州で国内初のオミクロン感染者が確認された。感染者は南アフリカへの渡航歴があった。

ミネソタ州の男性がニューヨーク市のジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで11月19─21日に開催されたアニメイベントに参加していたことから、市の保健当局は感染経路を特定し、感染拡大を抑えるため、イベント参加者の調査を開始した。デブラシオ市長が明らかにした。

市長は声明で「ニューヨーク市でオミクロン株の市中感染が起きていると想定すべきだ」との認識を示した。

バイデン大統領は2日、オミクロンの感染が国内で確認されたことを踏まえ、コロナ対策強化に向けた一連の指針を発表した。

新たな対策では、自宅で行う新型コロナ検査を無料とするため、政府は民間の健康保険会社に対し、1億5000万人の顧客に検査キット費用の払い戻しを義務付ける。

さらに追加接種(ブースター接種)を加速させる取り組みを強化し、連邦政府職員には追加接種を受けるために有給休暇を与えるとし、民間企業に対しても同様の措置を講じるよう促した。

ジョージ・ワシントン大学のリアナ・ウェン教授(公衆衛生学)は、国内でオミクロン株の感染がさらに確認されるのは時間の問題だと指摘。

「(ミネソタ州のケースを見ると)米国内で感染が拡大している。今後さらに感染が拡大するだろう」とツイッターに投稿した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

カナダ中銀、利下げペースは緩やかとの想定で見解一致

ワールド

米制裁が国力向上の原動力、軍事力維持へ=北朝鮮高官

ワールド

韓国GDP、第1四半期は前期比+1.3% 市場予想

ビジネス

バイオジェン、1―3月利益が予想超え 認知症薬低調
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中