ニュース速報

ワールド

欧州のインフレスパイラル想定せず=IMF欧州局長

2021年10月21日(木)04時07分

国際通貨基金(IMF)のアルフレッド・カマー欧州局長は20日、欧州でのエネルギー価格の高騰は来年収束するとみられるほか、労働市場にスラック(需給の緩み)が存在することから、インフレスパイラルに陥ることはないと述べた。2018年9月撮影(2021年 ロイター/Yuri Gripas)

[ワシントン 20日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のアルフレッド・カマー欧州局長は20日、欧州でのエネルギー価格の高騰は来年収束するとみられるほか、労働市場にスラック(需給の緩み)が存在することから、インフレスパイラルに陥ることはないと述べた。

記者会見で「現段階では欧州でインフレスパイラルが発生するとは想定していない」と指摘。「現在見られる高インフレはエネルギー価格の上昇によって引き起こされており、2022年中には弱まるだろう」と述べた。

また、エネルギーに関する需給の不一致は経済活動の再開や気候などに一部起因しているとした。

消費者物価の上昇が賃金上昇第2弾に結びついていないのは労働市場のスラックが一因としたほか、「概してユーロ圏の基調的なインフレに勢いはない」ものの、ユーロ圏のインフレ懸念が高まれば、欧州中央銀行(ECB)がその抑制に向けて対応することが可能とした。

ただ、欧州の新興国経済については堅調な成長率かつ高インフレの状態でパンデミック(世界的大流行)を迎え、昨年の景気後退も比較的軽度に収まっており、「インフレ期待がやや高まっている」と言及。「労働市場のスラックも小さく、一部の国ではすでに完全雇用に達しているため、賃金の上昇につながり、インフレスパイラルが発生する可能性が高まっている」とした。

その上で欧州の一部の新興国では金融政策の引き締めに踏み切っており、IMFはテーパリング(量的緩和の縮小)を勧告していたと明かした。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル小幅高、地政学的懸念でリスクオフ

ワールド

トランプ氏、日本の対米投資第1号発表 テキサスなど

ビジネス

米国株式市場=小幅高、ハイテクが序盤の安値から回復

ビジネス

FRB、AIの生産性向上効果を精査すべき=SF連銀
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 5
    極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリー…
  • 6
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    アメリカが警告を発する「チクングニアウイルス」と…
  • 9
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中