ニュース速報

ワールド

EU、イランと核合意巡り近く協議 日程は未定=ボレル上級代表

2021年10月19日(火)06時02分

欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は18日、イランとの核協議再開の可能性を巡り、EUとイランの外交官が近く会合を持つことに期待を表明した。写真はボレル氏。5日撮影(2021年 ロイター/Frederick Florin)

[ルクセンブルク/ワシントン 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は18日、イランとの核協議再開の可能性を巡り、EUとイランの外交官が近く会合を開くことに期待を表明した。しかし具体的な日程なまだ決まっていないとし、21日にブリュッセルで会合が開催されるという報道を否定した。

イランとの協議を仲介するモラEU主席調整官は先週、イランにはウィーンで開かれる核プログラムに関する協議に復帰する準備はまだできておらず、まずEUとブリュッセルで向こう数週間以内に協議を行う意向を持っていると明らかにしていた。

イランのファルス通信は、同国の外相と会談した議員からの情報として、EUとの協議が21日に開かれる可能性があると報じていた。

ボレル氏は、イランとの協議を巡り一段と楽観的になっているとし、「まだ確認はできないが、状況は改善しており、数日中にブリュッセルで準備会合を行えると期待している」と述べた。

ただ、ウィーンで行われる協議以外で真剣な話し合いが行われる可能性を否定。「イラン側に早期に交渉の場に戻るよう呼び掛けた」と述べた。

米国務省のプライス報道官は、ウィーンで再開される協議の準備段階として、ブリュッセルで行われるEUとイランとの間の協議は不要と表明。

ワシントンで記者団に対し「われわれが目指しているのはウィーンであり、ブリュッセルで行われる準備協議ではない」とし、関係各国はウィーンでの協議を可能な限り速やかに再開させる必要があると見解で一致していると述べた。

イランのライシ大統領はこの日、核合意再建に向けた協議について国営テレビで「われわれは結果重視の交渉に真剣に取り組んでいる。米国が真剣ならイランに対する不当な制裁を解除すべきだ」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ホンジュラス大統領選、トランプ氏支持のアスフラ氏勝

ワールド

北朝鮮の金総書記、24日に長距離ミサイルの試射を監

ビジネス

訂正米アップルCEOがナイキ株の保有倍増、再建策を

ビジネス

仮想通貨交換コインベース、予測市場企業を買収 事業
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 9
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 7
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中