ニュース速報

ワールド

米、中ロの極超音速技術と軍事的利用を懸念

2021年10月19日(火)01時58分

オースティン米国防長官は18日、中国が極超音速ミサイルの実験を実施したという報道を巡り直接的なコメントを控えつつも、米政府が中国による最先端の兵器システム開発を注視していると述べた。写真はオースティン米国防長官。9月29日撮影(2021年 ロイター/Rod Lamkey)

[トビリシ/ジュネーブ 18日 ロイター] - 米国のロバート・ウッド軍縮大使は18日、中国が極超音速ミサイルの実験を実施したとの報道を受け、中国とロシアによる極超音速技術とその軍事的利用の可能性を懸念していると述べた。

中国外務省は18日、同国が極超音速ミサイルの実験を行ったとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道について、ミサイルではなく、7月に宇宙船の試験を行ったとコメントした。FTは、中国が今年8月、核弾頭を搭載できる極超音速ミサイルの実験を行い、その技術に米情報機関が驚きを示したと報じていた。

ウッド氏は「米国は極超音速技術について懸念しており、その軍事的利用の可能性の追求を控えてきたが、中国とロシアがこの技術の活用と軍事化を非常に積極的に追求しているのを目の当たりにし、われわれも同様に対応しなければならなくなった」と指摘。極超音速技術を活用した兵器は領土への侵入を阻止するシールドを回避しながら誘導することが可能なため、ミサイル防衛システムによる追跡が難しいとした上で、これまで直面したことのない極超音速技術を「憂慮している」と語った。

また、オースティン米国防長官は18日、中国が極超音速ミサイルの実験を実施したという報道を巡り直接的なコメントを控えつつも、米政府が中国による最先端の兵器システム開発を注視していると述べた。

旧ソ連のジョージア(旧グルジア)を訪問中のオースティン長官は記者団に対し、中国の最先端の兵器システム開発は「同地域の緊張を高めるだけだ」とし、米政府は引き続き中国政府が呈する軍事的な課題に焦点を合わせていくとけん制した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=反落、イラン情勢巡り懸念と期待交錯

ワールド

NY旅客機事故、監視装置作動せず 管制官「失敗した

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米軍の中東増派報道で「有事

ワールド

イラン、「非敵対的」船舶のホルムズ海峡通過容認へ=
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆保険」を達成した中国の医療保険の実態とは
  • 2
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 3
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下位になった国はどこ?
  • 4
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 5
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 6
    スペイン王室、王妃と王女の装いに見る「母から娘」…
  • 7
    「買ったら高いじゃん?」アカデミー賞会場のゴミ箱…
  • 8
    「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷…
  • 9
    表情に注目...ニコール・キッドマン、大富豪夫妻から…
  • 10
    イラン戦争、トランプを泥沼に引きずり込む「5つの罠…
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 9
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 10
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中