ニュース速報

ワールド

自民総裁選きょう投開票、結果は午後2時過ぎ 決選なら午後3時半過ぎ

2021年09月29日(水)08時36分

自民党総裁選がきょう投開票される。世論調査で人気のある河野太郎行政改革相が勝ち抜くのか、岸田前政調会長や高市前総務相が決選投票で逆転勝利するのか、党員票の動きは予想しづらく、「誰も結果が読めない」(党関係者)状態だ。写真は都内で17日、代表撮影(2021年 ロイター)

[東京 29日 ロイター] - 自民党総裁選がきょう投開票される。世論調査で人気のある河野太郎行政改革相が勝ち抜くのか、岸田文雄前政調会長や高市早苗前総務相が決選投票で逆転勝利するのか、党員票の動きは予想しづらく、「誰も結果が読めない」(党関係者)状態だ。第1回目の投票は午後2時20分ごろに、決選投票となった場合は午後3時40分ごろに結果が発表される予定。新総裁はその後、党本部で記者会見する。

<決選投票の可能性、読めない党員票>

総裁選は382票の国会議員票と、全国110万人の自民党員・党友による382票(ドント式で分配)との合算で争われる。どの候補も過半数に達しない場合は、上位2候補による決選投票となる。決選投票は382の議員票と、各都道府県連代表の47票で争われるため、議員票の重みが増す。

午後1時から国会議員による投票が実施され、午後2時20分をめどに結果発表の予定。選挙管理委員会が議員票、党員票、合計の順に発表する。

過半数獲得候補がいない場合は、ただちに決選投票に入り、午後3時40分ごろに結果が公表される。

27日付の読売新聞の調査によると、河野氏が党員票と議員票あわせて280票と最も多くの支持を得ている。ただ、調査時点で態度を明らかにしていない議員票がすべて河野氏に流れても、過半数の383には届かない状況だ。

このほか各社の調査で、2位が岸田氏ならば、決選投票で高市支持者が岸田氏に投票することで、岸田氏が逆転する可能性が指摘されている。2位が高市氏の場合も、岸田氏支持者が高市氏に投票すれば高市氏が逆転勝利する可能性がある。

一方、与党内では、党員票の正確な調査は難しく、「河野氏が(1回目の投票で)過半数を獲得する可能性はある」(関係者)との指摘もある。

野田聖子幹事長代行については推薦人の20人以上に議員の支持が広がっていないとの見方が多い。

<衆院選11月7日説など浮上>

新総裁は直ちに党役員人事に着手する。10月4日召集の臨時国会で首相指名選挙が行われ、新首相に指名された後、組閣を行う。公職選挙法の国会日程に関する規定に基づき、次期衆院選の投開票日は任期満了日の10月21日以降に設定できる。

政府・与党内では8日に衆院で新首相所信演説、11─13日に衆参本会議で代表質問、その後衆院解散の可能性が取りざたされている。投開票日は11月7日を軸にする案が浮上している。

(竹本能文 編集:石田仁志)

*写真を差し替えて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、チェイニー元副大統領の追悼式に招待され

ビジネス

クックFRB理事、資産価格急落リスクを指摘 連鎖悪

ビジネス

米クリーブランド連銀総裁、インフレ高止まりに注視 

ワールド

ウクライナ、米国の和平案を受領 トランプ氏と近く協
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 6
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 9
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中