ニュース速報

ワールド

EU、多くの問題で中国との関与継続必要=ボレル上級代表

2021年09月29日(水)12時13分

欧州連合(EU)は28日、EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が中国の王毅国務委員兼外相とビデオ会談し、多くの問題において引き続き関与していく必要があるとの見解を伝えたと発表した。5月撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

[28日 ロイター] - 欧州連合(EU)は28日、EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が中国の王毅国務委員兼外相とビデオ会談し、EUと中国には意見の相違があるものの、多くの問題において引き続き関与していく必要があるとの見解を伝えたと発表した。

声明で「ボレル上級代表は、意見の相違が依然として存在するもののEUと中国は多くの重要な分野で集中的に関与し続ける必要があると指摘した」ほか、インド太平洋戦略に関する欧州の包括的かつ協力的な姿勢を強調したと明らかにした。

中国外務省の声明によると、王外相は、中国とEUが政治的信頼の向上、相違に対処する取り組みを強化する動きを維持しなければならないと指摘した。

EUにとって中国は最も重要な貿易相手国で、米国ほど強硬路線を取っていない。米国は最近、英豪と新たな安全保障協定「AUKUS」を締結。AUKUSは中国を念頭にした安全保障の枠組みとみられている。

AUKUS締結に伴い、豪は仏との潜水艦共同開発計画を撤回し、フランスは強く反発。先週、バイデン米大統領とマクロン仏大統領が電話会談を行い、信頼関係の再構築を目指すことで一致した。

EUの報道官によると、ボレル氏は米仏首脳の共同声明に歓迎の意を示した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国万科、償還延期拒否で18日に再び債権者会合 猶

ワールド

タイ、2月8日に総選挙 選管が発表

ワールド

フィリピン、中国に抗議へ 南シナ海で漁師負傷

ビジネス

ユーロ圏鉱工業生産、10月は前月比・前年比とも伸び
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中