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ASEAN、ミャンマー特使にブルネイ第2外相を起用
FILE PHOTO: Brunei's Second Minister of Foreign Affairs Erywan Pehin Yusof addresses the 74th session of the United Nations General Assembly at U.N. headquarters in New York City, New York, U.S., September 30, 2019. REUTERS/Brendan McDermid
[ジャカルタ 4日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)は4日、国軍のクーデターによる混乱が続くミャンマーにブルネイのエルワン第2外相を特使として派遣することを決めたと発表した。
今週行われたASEAN外相会合の声明によると、エルワン氏は、ミャンマーで暴力を停止させ、国軍と民主派の対話の橋渡しを行うことを目指す。同国への人道的支援措置の監督も行う。詳細は発表されていないが、声明はASEANの人道的支援の調整部門に「政策ガイダンス」に従って活動を開始するよう求めている。
ミャンマーでは半年前に国軍がクーデターにより全権を掌握し、市民への弾圧が続いている。経済は崩壊し、新型コロナウイルスの感染拡大で医療提供体制は逼迫度を増している。
国連や米国、中国などは、ミャンマーも加盟するASEANに対して、情勢安定化に向けた外交努力を求めていた。
ブリンケン米国務長官は今週オンライン形式で出席したASEAN外相との会議で、国軍に暴力停止を促すため統一した行動をとるよう訴えた。また、不当に拘束されている人々を釈放し、民主化への道を復活させるよう求めた。
ミャンマーでは、民主化指導者のアウン・サン・スー・チー氏など多くの人が拘束されている。
インドネシア外務省は、特使はすぐに活動を開始し、ミャンマーの「すべての関係者に完全にアクセスできる」と述べた。